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イスラエル軍のゴム弾受け、日本人男性が重傷

2008年02月15日06時53分

 イスラエルが占領するパレスチナ自治区ヨルダン川西岸で、日本人男性がイスラエル軍のゴム弾を受けて目に重傷を負ったことが14日、明らかになった。イスラエルがパレスチナ人の土地を不当に奪っているとして、それに反対するデモに参加していて起きた。男性はエルサレムの病院で手術を受けて入院中で、失明の恐れがあるという。

 男性は広島市出身の岸田薫さん(43)。岸田さんによると、観光旅行でエルサレムに来て、宿泊先でデモの話を聞いて参加した。先月25日にエルサレムの北西約20キロにある西岸のビライン村で、腹部と左目上にゴム弾を受けた。他の参加者に引っ張られて逃げる時、背中にも撃たれた。

 当初は左目の内出血と診断されて点眼治療をしたが、その後網膜剥離(はくり)とわかり、今月12日に緊急手術を受けた。医師からは「視力が回復するかどうかわからない」と言われているという。

 岸田さんは「イスラエル軍は逃げる我々を明らかに狙い撃ちしていた。行き過ぎだ」と語った。

 在イスラエル日本大使館によると、岸田さんのほかにもう1人の日本人が同じデモに参加し、軽傷を負った。

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