2008年2月15日 10時30分更新
苫小牧市立病院が12年前に行った手術で、当時50代の女性患者の体内に入れたチューブを放置する医療ミスが起きていたことがわかり、病院は賠償金として女性患者に1380万円を支払うことで合意しました。
苫小牧市立病院によりますと、12年前の平成8年1月、当時50代の女性患者が排尿障害を改善するために、ポリウレタン製のチューブを入れる手術を受け、本来は数か月後にチューブを取り除くところをそのまま放置していたということです。
女性がおととし12月、体の不調を訴えて別の病院を受診した際に、チューブが体内に残ったままになっているのが見つかったということです。
女性はその後、市立病院でチューブを取り除く手術を受けましたが、腎臓の機能がほとんど失われ、腎臓の摘出を受けたということで、病院側が医療ミスを認め女性に謝罪するとともに、賠償金として1380万円を支払うことで合意しました。
市立病院ではチューブの台帳を作り管理を徹底するなど、再発防止を図っているということです。