ニュースセレクト

文字サイズ変更
ブックマーク
Yahoo!ブックマークに登録
はてなブックマークに登録
Buzzurlブックマークに登録
livedoor Clipに登録
この記事を印刷
印刷

中国製ギョーザ:9月8日製造26袋、農薬は人為的混入か

 中国製冷凍ギョーザ中毒事件で、有機リン系殺虫剤メタミドホスが微量検出されている07年9月8日製造の「CO・OP手作り餃子」26袋に、人為的な混入の可能性が出てきた。検出濃度から残留農薬の可能性が高いとされてきたが、この日の商品に集中していることや、製造日が千葉、兵庫で中毒を起こした商品と同じ土日祝日に当たるからだ。千葉県警など警察当局も、再鑑定を始めるなど慎重な捜査を進めている。

 日本生活協同組合連合会(東京都渋谷区)によると、問題のギョーザは07年9月8日に中国天洋食品で製造され、昨年11月以降、関東を中心に9288袋が出荷された。一連の事件発覚後、千葉、埼玉、長野県の購入者から「腹痛や下痢を起こした」などの訴えがあり、同連合会の商品検査センターなどで調べた。いずれも0.01~0.06ppmと低濃度で微量のメタミドホスを検出した。

 国は残留基準をニラ0.3ppm、キャベツ1.0ppmなどと定め、それ以下なら健康に影響はない。最初に千葉県で2袋判明した3日の段階で、同連合会は「残留農薬ならあり得る濃度」と語った。

 同連合会は、この商品の販売を始めた02年12月以降、定期的にニラなどの原料の農薬調査をしているが、これまでメタミドホスは検出されていない。ところが、今回、同一製造日で次々と検出され、微量検出はそれ以外の日はない。

 同連合会の飯村彰常務は「原料由来か製造時の混入か分からなくなった。製造過程で何かあったのか」と頭を抱える。

 また、兵庫県で中毒被害を出した商品の製造日の昨年10月1日は、国慶節(建国記念日)で祝日。千葉県で中毒を起こし130ppmを検出した商品の10月20日は土曜日。福島県でメタミドホスと同じ有機リン系殺虫剤ジクロルボスが110ppm検出された商品の6月3日は日曜日。そして、今回の9月8日も土曜日で、いずれも土日祝日だ。輸入を仲介した「双日食料」(港区)は「勤務体制は工場に任せており、作業員の数などは詳しく分からない」と話している。

 同連合会は、微量検出されたギョーザの一部を千葉県警に提出。県警は混入個所が具材か皮かなど詳しい鑑定を進めている。

 千葉大大学院園芸学研究科の本山直樹教授は「農家がメタミドホスを農薬として使い、残留したという可能性は残る。しかし、同一製造日で集中していることを考えると、工場での混入の可能性も否定できない」と語る。【桐野耕一、吉井理記】

毎日新聞 2008年2月15日 2時30分

検索:

ニュースセレクト アーカイブ一覧

 

おすすめ情報