内閣府が14日発表した2007年10―12月期の国内総生産(GDP)速報値は物価変動の影響を除く実質で前期比0.9%増、年率換算で3.7%増と2・四半期連続でプラス成長となった。機械設備を中心とした設備投資や輸出が伸び、内外需がともに成長率を押し上げた。ただ個人消費の伸びは鈍く、住宅投資は大幅な減少が続いた。07年末までの日本経済は底堅く推移したものの、先行きは下振れリスクが増大しつつあり、予断を許さない。
年率1.5%程度と見ていた民間調査機関の予測を大幅に上回った。生活実感に近い名目では前期比0.3%増(年率1.2%増)。4・四半期続けて名目成長率が実質成長率を下回った。総合的な物価の動きを示すGDPデフレーターは前年同期比1.3%のマイナスで、前期と比べて0.7ポイント拡大した。デフレ脱却からの足踏みが続いている。
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