◇鴨ネギ鍋、あったかく 越谷産長ネギ/国産鴨肉/しょうゆベース…他は店任せ
体があったまる「こしがや鴨(かも)ネギ鍋」をどうぞ--。越谷市商工会は「こしがや鴨ネギ鍋」を提供する市内のそば店など21店舗を公募し、新たな地域ブランドとして売り出している。【飯嶋英好】
市内にある宮内庁埼玉鴨場にちなみ、商工会特産品開発委員会が約2年前に「こしがや鴨ネギ鍋」を考案。商工会の地域振興費約300万円でステンレス製の大鍋(直径2メートル、重さ1トン)をつくり、産業フェスタや各種イベントで実演販売している。
今回は「身近なそば店などでも賞味できるように」と、昨年10月の広報紙で「こしがや鴨ネギ鍋」を提供できる協力店を募集したところ、21店舗が名乗りを上げた。共通ブランドとして定めたのは(1)越谷産の長ネギを使い、「煮込み」と「焼き」で提供(2)国産の鴨肉(鴨つくね)を使用(3)つゆはしょうゆベース--の3条件。その他の具材や隠し味は各店舗に任せ、21種類の鴨ネギ鍋が楽しめるよう工夫した。
昨年11月に「こしがや鴨ネギ鍋」の登録商標も認可され、共通ののぼりや21店舗を記入したマップ1万部も作製した。鍋の提供は昨年12月1日から今年2月29日までで、価格は1000~数千円と各店舗で異なる。
商工会特産品開発プロジェクト担当の松井智幸さん(42)は「鴨ネギ鍋が越谷の新しいイメージとして定着し、町の活性化につながればうれしい」と話している。問い合わせは同商工会(電話048・966・6111)またはhttp://www.kamonegi.jp
毎日新聞 2008年1月20日