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【外信コラム】ソウルからヨボセヨ 大統領の品格
このニュースのトピックス:韓国
盧武鉉政権もあと1カ月ほどで終わるが、この5年間の筆者の思い出に「韓国語の苦労」がある。盧大統領の話には知らない単語がしょっちゅう出てきて、その意味を確認するのに苦労したからだ。俗語あるいは俗っぽい言い方が多く、わざわざ辞書を引いたり韓国人に聞いたりで随分わずらわしかった。「オレの韓国語の実力もたいしたことはなかったなあ」といささか自信喪失になった。
今週もまたあった。大統領出席の閣議で閣僚から今年の経済見通しの報告が予定されていたのだが、もうヤル気がなくなっているのか盧大統領がこれに対し「マルチャン、ホッパン」と言ったと話題になっている。これが分からない。韓国人に聞くと「屁(へ)にもならない無駄」といったような意味で、オトナが公式の場で言うような言葉ではないという。
日本ではこのところ「国家の品格」や「女性の品格」などで“品格ブーム”だ。盧大統領は「庶民派」や「型破り」が看板でその物言いも相当ざっくばらんだったが結局、最後は「品が無かった」という評価に落ち着いたようだ。本人は庶民風のつもりだったが国民はバカにされているように感じたのだ。政権交代を機に今、韓国でも「大統領の品格」を含め「国家の品格」が論じられている。(黒田勝弘)