恩赦法可決 宗派対立解消期待
イラクでは、フセイン政権崩壊後、武装勢力の活動にかかわったなどとして、2万人以上がイラクの軍や治安機関によって逮捕され、こう留されています。これについて、スンニ派の政党は、シーア派が主導権を握る治安機関によって不当に逮捕されたスンニ派の住民が多数含まれるとして、速やかな釈放を求めていました。これを受けて、イラク議会は13日、テロや殺人など重い罪にかかわったとされる人を除いて、原則として恩赦を与える法案を賛成多数で可決しました。恩赦の対象は数千人に上るとみられ、シーア派主導のマリキ政権に国民和解に取り組むよう働きかけてきたアメリカのクロッカー大使も「和解に向けた重要な一歩だ」と述べて評価しました。今回の法案の可決を受けて、マリキ政権から離脱したスンニ派の政党も政権への復帰を検討しており、宗派間の対立の解消につながることが期待されています。 |
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