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【社会】

20回以上の要請320件 07年、大阪市の救急搬送

2008年2月14日 17時43分

 大阪市内の救急搬送で病院に患者の受け入れを20回以上要請したケースが2007年に320件あり、06年の104件の3倍以上に上ったことが14日、大阪市消防局のまとめで分かった。

 最も多い要請回数は63回。現場到着から病院到着までにかかった時間は最長で5時間13分だった。

 急増の原因について市消防局は「不明」としているが、比較的重い症状の患者や負傷者を扱う救急病院の減少が背景にあると見ている。

 消防局によると07年の出動件数は20万4373件で、20万5036件だった06年より微減。20回以上要請したのは午前零−3時が101件と最も多く、午後9時−午前零時が76件と、病院の態勢が手薄な夜間から早朝に集中。

 患者の状況では、飲酒や薬物多量服用、内科と脳神経外科といった異なる分野にわたる診療が必要な症状があるなどした場合、搬送先確保が特に困難になったという。

(共同)
 

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