学校法人北海道シュタイナー学園発起人会(須藤敏幸設立代表者)は13日、豊浦町役場で会見を開き、北海道私学審議会の小中一貫校設置認可の答申を報告。正式認可を経て4月1日、生徒70人規模での開校を目指し準備を進める方針を示した。
会見には須藤代表者、校長予定者の米永宏史さんと学校関係者、工藤国夫町長らが出席。
今後のスケジュールについては、来月25日の終業式後、豊浦中学校が旧豊浦高に移転。空いた校舎を町から貸与を受け、校舎基準を満たし正式認可を経て4月1日開校、同14日に始業式、同20日の開校式典―となる見通しを示した。
須藤代表者は「今の教育環境の中、芸術と自然の教育を担う私立校として一石を投じることになる」と述べ、学校と地域のつながりについても強調し町や議会の理解に感謝。工藤町長は「地域づくりと教育振興に一体で参加してもらいたい」と期待を込めた。
米永さんは、ドイツで普及したシュタイナー教育について詳しく説明し、独自の芸術体験を重視した教育の特色を伝えた。
同発起人会の設立母体となるNPO法人シュタイナースクールいずみの学校は平成18年11月、豊浦町と教育特区を国に申請。認定を受け学校法人化と小中一貫校設置認可に向け、道学事課と協議していた。
特区認定で校地校舎のない私学も開校でき、学習指導要領の柔軟な運用で多様なカリキュラムが組める。同学校はフリースクールのため学籍問題が懸案となっていたが、認可により解消される。
同学校では幼児部から高等部まで94人が学び、小中一貫校は70人規模となる見込みで、教職員21人で指導に当たる。幼児部、高等部はNPOの運営のまま豊浦町に移転となる。
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