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医師不足:常勤麻酔科医が不在に--公立玉名中央病院 /熊本

 ◇4月以降、夜間緊急手術不能の危機

 医師不足が問題となっている中、玉名市玉東町病院組合が運営する公立玉名中央病院(玉名市、木山程荘院長、302病床)の常勤麻酔科の医師2人が3月末で退職し、4月以降の麻酔医が見つからない緊急事態になっている。

 同病院は現在、循環器科や外科、小児科など11科に32人の医師がいる。麻酔科は約10年前から福岡大医学部(福岡市)から医師派遣を受けていた。2医師の退職を受け、交替医師の派遣を要請したが「派遣できない」との回答があった。

 病院は常勤医の確保に手を尽くしているが、いまだ確保のメドは立っていない。このままでは、4月以降は麻酔医不在となり、麻酔医を必要とする手術ができなくなる緊急事態を迎える。

 昨年度1年間の手術数は823件あった。昼間だけでも手術できる体制を整えたいと、熊本大医学部に週2~3回の派遣を要請したり、医師個人に協力を依頼して非常勤医師確保に努め、ある程度の態勢は整えつつある。

 ただ、「交通事故などで月1~2回ある」(病院事務局)という夜間の救急外来手術は対応できなくなる。「これでは、県北の中核病院としての機能がマヒする」と関係者は頭を抱えている。【西東靖博】

毎日新聞 2008年2月14日

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