宇都宮放送局

2008年2月14日 12時27分更新

院内助産所に県が助成へ


栃木県は産科の医師の負担を減らすため、正常な出産については助産師が担当する「院内助産所」を開設する県内の病院に新年度から助成を行うことになりました。

栃木県によりますと、県内で出産を扱う病院の数は、去年までの6年間に7か所も減っているということで、それぞれの病院では産科医の業務が集中して負担が重くなっています。
このため、県では、産科医がリスクの高い出産に専念できる態勢を作ろうと、正常の分べんで出産するケースは助産師が担当する「院内助産所」の設置を県内の病院に促し、その費用を助成することを決めました。
栃木県内では宇都宮市にある「済生会宇都宮病院」が来年1月をメドに「院内助産所」を開設する予定で、県ではこの病院に対し、およそ500万円を助成することになり、新年度の当初予算案に盛り込まれました。
栃木県では、「産科医の負担軽減に大きな効果が出れば、県内の他の病院にも院内助産所を開設するよう助成を行っていきたい」と話しています。