和歌山 医師不足解消で新対策
新たに研究所が設けられるのは、和歌山県那智勝浦町にある町立温泉病院です。この病院では、大阪の大学から派遣されていた医師が大学に戻ったため、常勤の医師の数が6人と、3年前の半分に減りました。この影響で分べんができなくなったほか、小児科が休診し、さらに整形外科など4つの科で診療日が限られるなど、深刻な医師不足が続いています。和歌山県立医科大学は、町からの要請を受けて対策を協議した結果、ことし4月から温泉病院の一部を大学の「スポーツ・温泉医学研究所」と位置づけ、医師3人を派遣することにしました。この研究所では、温泉がある立地条件を生かしてリハビリが専門の教授らがスポーツ医学の研究を進めると同時に、理学療法士らのスタッフとともに病院の内科などで診療にあたります。和歌山県立医科大学の南條輝志男学長は、「地域の病院でも、研究ができる環境が整えば、若い医師が『赴任したい』と考えると思う。このような取り組みは全国でも例がなく、地域医療再生のモデルにしたい」と話しています。 |
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