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【社会】

救急情報の即時更新は1割 人手不足で入力遅れ

2008年2月14日 10時25分

 救急搬送時に病院の空きベッド状況などを消防本部が把握するための「救急医療情報システム」を導入している全国4358救急病院のうち、即時に更新しているのは11%の485病院にとどまることが14日、総務省消防庁の調査で分かった。病院側の情報入力に関する全国調査は初めてで、同日の救急搬送に関する検討会作業部会で報告された。

 病院の人手不足などが原因とみられるが、昨年秋の調査で約53%の消防本部が「リアルタイムの情報でない」ことなどを理由にシステムを利用していないことも判明している。救急患者の受け入れ拒否が問題化する中、病院による情報更新の頻度をいかに高めるかがシステムの有効活用の鍵を握ることになりそうだ。

 救急医療情報システムは都道府県ごとに整備され、急患をスムーズに搬送するため、病院側が空きベッドや診療科目、手術の可否などをコンピューター入力して消防機関に提供する仕組み。

 調査結果によると、更新頻度別では、「1日2回」が最も多く31%の1344、次いで「1日1回」が29%の1260だった。

(共同)
 

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