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【長野】出産制限を一部解除へ 飯田市立病院、信大から医師派遣へ2008年2月14日 飯田市立病院は、産科医減員で四月からの出産制限を発表したが、信州大の医局から一人派遣される見通しとなり、住民要望に応え、一部でも解除できないか検討している。三月の産科問題懇談会で話し合い、正式に決定する。 市立病院は現在、常勤産科医が五人。年間約千件の出産を扱うが、四月から一人減り、別の一人も非常勤に。このままでは飯田下伊那地方の出産も守れないと、昨年十一月に「苦渋の選択」として里帰りや住民以外の出産制限を発表していた。 しかし、子どもが親元を離れている住民や上伊那南部の住民から「親元で産みたい」「子どもの出産を手伝いたい」「伊那中央病院より市立病院の方が近い」など受け入れを求める声が相次ぎ、昨年の十二月市議会でも、問題になっていた。 市立病院に新たに一人が派遣されると、常勤産科医が四人になる。さらに、診療室を増やして助産師外来の拡充、助産師の活用、事務作業を手伝うメディカルクラークの採用など、市立病院では医師の負担を減らす取り組みも進んでいる。 ある関係者は「ぎりぎりの状態だが、何とか持ちこたえられそうになった。深刻な上伊那からお産難民を出してもならず、可能な限り受け入れできるよう、一部でも解除を検討したい。妊婦の方を安心させたい」としている。 (石川才子)
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