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梁山泊事件:逮捕の代表、暴力団幹部と親密

 パチンコ情報会社「梁山泊(りょうざんぱく)」グループなどによる証券取引法(現・金融商品取引法)違反(偽計)事件で、広告代理店「大阪第一企画」を買収した東証マザーズ市場上場のIT関連会社「アイシーエフ」(ICF、現オーベン、東京都)に影響力を持っていたグループ代表の元山口組系暴力団幹部、豊臣春国容疑者(57)=同法違反容疑で逮捕=が、山口組最高幹部と親密だったことが分かった。豊臣容疑者は5億8000万円の利益を得ていたといい、大阪府警はこうした資金が暴力団に流れている可能性があるとみて追及する。

 豊臣容疑者は、指定暴力団山口組ナンバー2の若頭(60)ら複数の最高幹部に歳暮を贈るなど交流。この若頭は篠田建市(通称・司忍)組長(66)が収監中の同組を取り仕切る最高実力者で、同組2次団体「弘道会」(名古屋市)会長も務めている。

 また、調べでは、梁山泊グループは04年2月ごろから、アイ社側と約10億円の広告取引などを契約。しかし豊臣容疑者が「効果がない」として、当時の同社社長、佐藤克(かつみ)容疑者(32)=同=に対し6億円分の支払いを拒否した。この差額補てんのため、アイ社の第一企画買収の話が持ち上がった。佐藤容疑者も買収話に応じ、グループからその後全額の支払いがあったという。

毎日新聞 2008年2月14日 0時30分 (最終更新時間 2月14日 0時57分)

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