ニュースマイクロソフトに聞いた「IE 7」の4つの質問「安定性を向上させるには」「業務で使っていたサイトが使えなくなった」「マウスジェスチャを実装しなかった理由は」――。IE 7の気になるポイントをマイクロソフトに聞いた。2006年11月07日 13時52分 更新
セキュリティと使い勝手――相反する2つの要素を「バランス良く持っている」(マイクロソフト)というInternet Explorer 7(IE 7)。気になるポイントをマイクロソフトに質問してみた。 安定性向上には「不要なActive Xを無効化」米国で1月31日に「β2 Preview」版が公開されて以来、8カ月以上公開βテストを行ってきたIE 7(2月1日の記事参照)。万全を期して正式版が公開されたが、利用環境によっては突然ブラウザがシャットダウンしてしまうような不安定な部分もあるようだ。 安定性を向上させる設定方法について、マイクロソフトでは「Active Xコントロールが動作を不安定にしている場合が多いので、必要でないActive Xコントロールの無効化するのがお勧め」だという。 不要なActive Xコントロールを無効化するは「ツール」([Alt]+[O])−「アドオンの管理」−「アドオンを有効または無効にする」を選択。アドオンの管理画面で種類が「Active Xコントロール」のアドオンのうち、不要なものを無効にする。Active Xコントロールのアドオンでは、Windows Media PlayerやShockwave Flash Objectなどがあるが、知らぬ間にインストールしてしまったActive Xコントロールは、この機会に無効または削除してしまうのも手だ。 IE 6で利用できたサイトがIE 7で使えないケースIE 7では描画エンジンもバージョンアップした。IE 6との互換性は基本的に保たれているが、場合によっては業務で利用していたオンラインサービスやWebシステムが利用できなくなるケースもある。 「(利用していたオンラインサービスやWebシステムが)IEのバージョントークンを見る仕様になっている場合は、そのままでは互換性に問題が生じる恐れがある。また、証明書が古いものだったり、正規のものではない場合、IEのポップアップブロック機能によってアクセスがブロックされるので注意が必要だ」(マイクロソフト) 現状でユーザーが行える対処法は、ポップアップブロックされたページを確認すること程度で、オンラインサービスやWebシステムの管理者の対応待ち――というわけだ。ちなみに同社では、「βテスト中に互換性に問題があった一部業務アプリも対応が完了し、社内では問題なく使えている」という。 マウスジェスチャが実装されなかったワケIE 7のターゲットは「IE6に物足りなさを感じている全てのWindowsユーザー」だ。幅広いユーザー層をターゲットに設定したため、各機能はシンプルに絞り込んだ。 例えば、Operaをはじめ、SleipnirやLunascapeに実装されているマウスジェスチャはIE 7には実装されていない。また、タブの操作においても、ほかのタブブラウザで利用できる「閉じたタブを開く」「タブを閉じないようにロックする」などはIE 7ではできない(10月26日の記事参照)。 マイクロソフトによると「Windowsを使う幅広いユーザー層を考え、現時点ではシンプルな実装を考慮した」という。「現時点では」と限定するあたり、今後タブブラウザが一般化すれば、複雑なタブ操作やマウスジェスチャが実装される可能性もありそうだ。 マイクロソフトお勧めの便利な使い方最後に、マイクロソフトにIE 7の便利な使い方を聞いた。初心者向けには「Webサイトを複数のタブで表示する」方法だ。たとえば、Ctrlキーを押しながらクリックするとバックグラウンドでタブが開く。検索結果などの複数のリンクを続けざまにタブで開いておいて、クイックタブ([Ctrl]+[Q])で一度に見ると複数のサイトをサムネイルで見比べることができる。「『新宿 焼肉』と検索して、新宿の焼肉屋を一気に表示しながら、どこに行くのかを決める」といった使い方がお勧めだという。 上級者向けには、キーボードショートカットがお勧めだ。Biz.ID編集部でもお勧めショートカットをまとめているので試してみてほしい(11月2日の記事参照)。 関連記事
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