再送:中国国家投資ファンドが業務開始、外貨準備2000億ドルを運用

2007年 10月 1日 14:28 JST
 

*原文参照番号を修正して再送します。

 [北京 29日 ロイター] 中国の巨額の外貨準備を運用する国家投資ファンド(SWF)、「中国投資有限責任公司(中国投資)」が29日、業務を開始した。約2000億ドルを運用する中国投資は世界最大級の投資ファンドになる可能性を秘めている。

 楼継偉会長(元財務次官)は記念式典で「中国投資の方針は、株主へのリターンを最大化するために、許されるリスクの範囲内で積極的かつ健全な運営を行うものだ」と述べた。

 欧米の政治家の間では、SWFが主要企業に出資し、政治的に敏感なセクターに影響を及ぼすとの懸念が高まっている。

 こうした懸念に対し、楼会長は、国際的慣行や基準、および投資対象国の法律や規制を尊重すると強調。企業イメージを高めていくとしたうえで「自社の商業的な利益を損なわない範囲で、透明性を向上させる」と語った。

 同会長は、海外では金融商品を中心に投資してポートフォリオを多様化する一方、国内では金融機関に出資する方針を明らかにした。

 中国投資はこれまでに米投資ファンド、ブラックストーン・グループ(BX.N: 株価, 企業情報, レポート)に30億ドルの出資を決めている。英証券筋によると、中国投資は数週間前に、英ガス会社BGグループ (BG.L: 株価, 企業情報, レポート)にも投資したもよう。

 張平国務院副秘書長は「中国投資の設立は、中国が国際金融市場での競争に参加する上で重要であり、海外へ乗り出すための大胆な試みだ」と強調した。

 

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