奈良県、大型ホテル誘致──知事表明、市内の県営プール跡に2008/02/13配信
奈良県は12日、奈良市内の県営プールを撤去し、跡地に大型ホテルを公募で誘致すると発表した。荒井正吾知事は「国賓を迎えられるスイートルームをはじめ、300室以上を備えた良質なホテルを希望する。幅広い集客が期待できる世界的なブランドの外資系を歓迎したい」と話した。
今年夏に事業主体を決め、平城遷都1300年祭が佳境を迎える2010年秋の開業をめざす。 県営プールの敷地は約1.9ヘクタール。25メートルの高さ制限があり、ホテルは地上6―7階建てが想定される。最寄りの近鉄新大宮駅から西南西に約800メートル、平城宮跡の朱雀門から約1400メートルの道のりで、ホテルに好立地と判断した。プールは今年9月末まで営業して撤去する。 奈良県内のホテル数は全都道府県のうち46位、客室数は47位。関西の主要な観光地にもかかわらず、整備が進んでいない。宿泊客は大阪や京都など他都市に流出しているのが実情で、宿泊施設の増強が課題になっている。昨年夏には、奈良市がJR奈良駅前の市有地に米ホテル「マリオット・コートヤード」の誘致を公募で決めている。
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