鳩山法務大臣は検察幹部が集まった会議で、鹿児島県の選挙違反事件の無罪について、「冤罪と呼ぶべきではないと考えている」と述べました。
会議の席で鳩山大臣は、鹿児島の選挙違反事件の捜査で鹿児島県警が違法な取り調べを行い、被告らが無罪となった事件と、連続婦女暴行の疑いで富山県警が無実の男性を誤認逮捕した事件について、発言しました。
この中で鳩山大臣は、「富山事件の方は人違いでありますから冤罪という事でありましょう。鹿児島事件は冤罪と呼ぶできではないと私は考えております」などと述べました。
そのうえで、「あのような事が起きたのは誠に残念。十分に反省して、二度とあのような形にならないように努力したい」と述べ、再発防止を訴えました。
会議のあと、鳩山大臣は発言について、「真犯人が現われるなど、100%の濡れ衣が社会通念上の冤罪だ」と説明。「検察官の士気を上げるために、十分反省したうえで『積極的に前を向いてくれ』と言いたかった」と釈明しています。(13日21:27)