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小林製薬 「銀の除菌・消臭効果」で過大表示 05年以降の出荷累計2500万個
小林製薬は13日、消臭剤など「銀イオンの除菌・消臭効果」をうたった製品のすべてについて、実際には銀の含有量が少ないため十分な効果がなく、消費者に誤解を招く表示をしていたと発表した。申し出があれば返品に応じる。
対象は「銀の消臭元」や「銀のブルーレットおくだけ」「トイレその後に」など計15製品。2005年以降の累計の出荷数量は計約2500万個で、売上高は59億円に上るという。
昨年12月、公正取引委員会から銀の効果を表示する根拠を示すよう求められ、社内調査を進めていた。
小林製薬の調査によると、配合された銀だけではカビや雑菌を除去したり、増殖を抑えて悪臭を防ぐ効果は確認できなかった。同社は「他の成分により、製品全体としては効果があった」と説明している。
流通や店頭に残っている在庫は回収し、返品を希望する消費者には返金する。問い合わせは同社、フリーダイヤル(0120)588401。
銀の効果をうたった製品の不当表示をめぐっては、昨年11月にアース製薬(東京)が公取委から排除命令を受けている。
小林製薬は消臭・芳香剤などの家庭用雑貨や衛生雑貨のほか、大衆薬の製造販売を手掛ける。