「人力発電」歩くだけで携帯10台分 平均出力5ワット2008年02月12日10時22分 走ったり歩いたりする際、ひざにかかる力の一部を吸収して電気に変える人力発電装置を、カナダと米国の研究チームが開発した。平均出力は5ワットに達し、携帯電話なら約10台を一度に動かすことができるという。発電設備のない場所で電力供給するのに役立つかもしれない。米科学誌サイエンスで発表。
人がうまく歩けるのは、踏み込んだときに余った力を太ももの裏側の筋肉などで吸収し、動きをコントロールしているからだ。研究チームは、足を振り出す際にこの余分な力を効率よく吸収し、発電機を回して運動エネルギーを電気に変える装置を開発した。 この装置を足に付けた6人にランニングマシンの上で歩いてもらったところ、体にほとんど負担を感じることなく発電することに成功。そのうち1人は、走ることで最大出力54ワットを得ることができた。 これまでに靴に取り付ける人力発電装置などが開発されてはいるが、出力は0.8ワットが限度だった。研究チームは、へき地でのコンピューター利用や携帯用医療機器の電源などに役立つとみている。 PR情報この記事の関連情報サイエンス
|
ここから広告です 広告終わり どらく
一覧企画特集
特集
朝日新聞社から |