ワシントン(CNN) 米連邦捜査局(FBI)と国土安全保障省が最近のテロ動向について、女性の自爆犯を使う手口が増えたとして全米の治安機関に警戒を促していたことが13日までに分かった。ただ、米本土で女性の自爆犯によるテロ計画の情報はないとも付け加えている。
警戒の報告は、ロシアからの分離独立武装闘争が続くチェチェン、インド、イラク、パキスタン、パレスチナ、スリランカやトルコのテロ事件などを分析してまとめた。全米の治安機関に最近のテロ動向を流し、普段の監視に役立たせることを狙っている。
報告では今年2月1日、バグダッドのペット市場2カ所で起きた女性2人の自爆犯の事件に言及。この2人がダウン症の患者だったことも説明している。テロ組織は、女性の方が男性よりテロの標的により近付きやすい傾向にあることを悪用しているとも述べている。
また、女性自爆犯の手口として、妊娠を装い、腹部に爆弾を隠す方法などに警戒を呼び掛けている。