アイ・シー・エフ元社長ら逮捕――大阪府警、不正に株式交換の疑い

 
              
HOME / Today's Topics / 記事
 

アイ・シー・エフ元社長ら逮捕――大阪府警、不正に株式交換の疑い

2008/02/13配信

関係先から押収物を運び出す大阪府警の捜査員(13日午前、大阪市西区)
関係先から押収物を運び出す大阪府警の捜査員(13日午前、大阪市西区)

東証マザーズ上場のIT(情報技術)関連企業「アイ・シー・エフ」(現オーベン、東京)が大阪市の広告会社を買収した際、同社と不正に株式交換した疑いが強まり、大阪府警捜査4課と証券取引等監視委員会は13日、証券取引法=現金融商品取引法=違反(偽計)の疑いで、アイ社元社長、佐藤克容疑者(32)ら4人を逮捕、関連先十数カ所を一斉捜索した。

 佐藤容疑者のほかに逮捕されたのは、パチンコ情報提供会社「梁山泊」(大阪市西区)の実質的経営者、豊臣春国容疑者(57)、アイ社元役員、小野高志容疑者、元港陽監査法人(2006年解散)の公認会計士の3人。アイ社では元ライブドア取締役の榎本大輔氏が05年に最高戦略顧問を務めており、榎本氏の関係先も捜索を受けた。

 調べによると、佐藤容疑者らは04年9月ごろ、債務超過に陥っていた大阪第一企画(大阪市北区)を株式交換の手法で買収することを計画した。大阪第一企画は「梁山泊」グループとの間の架空取引により売上高を水増し計上。大阪第一企画の資産価値を約8億円に膨らませた上で、同社の全発行済み株式1600株とアイ社の新株2365株を交換、05年2月に買収した。

 買収の際には、対象企業の資産査定が求められているが、逮捕状が出た4人のうち公認会計士は大阪第一企画が架空増資や架空取引を行うなど偽計と知りながら同社の資産を過大評価。佐藤容疑者らと共謀し、正確な資産査定に基づかずに株式交換比率を算定し買収を成立させたという。
Index
Today's Topics 関西からひとこと:文化・経済人による書き下ろしエッセー
ニュース 聞く リサーチ:関西人気質などをネット調査交え分析
深める ローカル:経済・学術・文化の底流を探る ひたる アート:美術・音楽・演劇の最新情報を
交わる ピープル:地域へのこだわりを持つ人を紹介 知る カルチャー:創作現場などを訪れ歴史を学ぶ
楽しむ スポーツ・レジャー:地域の知られざるトピックを発掘 役立つ ライフ:便利な商品や施設情報を満載
 
ページの一番上へ
サイトポリシー 免責事項 個人情報 著作権 リンクポリシー