プリンタ用表示(TechTarget会員専用)
エンタープライズ
新着記事
2008年2月13日
「データそのものの保護にフォーカスする」――米PGPダンケルバーガーCEO(19:29)
日本HP、ブレードシステムを有効活用する2つのプログラムを導入(19:16)
早大がアカデミック版Yahoo!メールを導入、卒業生も利用可能(18:48)
NEC、PDMソフト「Obbligato II」を強化(17:49)
インフォテリア子会社、オンライン表計算サービスの強化版を提供(17:14)
DALと日本オラクル、流通BMSなどB2B取引を統合するSOA製品を提供(16:37)
XenServerの新版を発表――米Citrix(15:35)
Autodesk World Press Day 2008 Report:サステナビリティが開発プロセスを変えていく――CEOが語る(15:35)
サイオン、虹彩認証付き携帯端末を開発(15:21)
ウィルコムら3社、PHS通信ができるトラックドライバー用端末を開発(15:14)
MS月例パッチ、Excelの脆弱性には未対処(14:09)
SMBのIT投資意欲、晴れところにより曇り(13:58)
Firefox 3のβ3リリース(12:42)
Dell、SaaSベースのメールリカバリサービス企業を買収(12:02)
10周年を迎えたオープンソース運動――ペレンス氏語る(11:23)
Yahoo!とT-Mobile、モバイル検索で提携(08:44)
Nokia、携帯電話にGoogle検索採用(08:42)
AOL、携帯アプリ開発のプラットフォームを発表(08:39)
2月のMS月例パッチ、IEやOfficeの脆弱性に対処(07:25)
バレンタインにマルウェアの贈り物――不審なメールにご用心(07:22)
あらゆるベンダーが狙うSMB ERP市場:ERPは一つの製品でなく技術基盤で支えるべき(07:00)
Pre New Generation Chronicle:上野康平――3次元空間を統べる若き天才プログラマー(05:00)
Proposal from Professional:PowerPointで聴衆を苦しめるのはもうやめよう:印象的なプレゼンテーションを行うためのテクニック(02:20)
Linux Hacks:ratpoison――X用コマンドラインインタフェース(01:07)
新入社員の声を聞け:1000万ユーザーからの反響がやりがい――ミクシィ(00:00)
日本のインターネット企業 変革の旗手たち【番外編】:「電波少年」でできなかったことをネットでやる(00:00)
2008年2月12日
紛失時のセキュリティ対策を強化、NTTドコモがF905iBiz発売(21:19)
NEC、通信分野でアルカテル・ルーセントと提携(21:16)
新日本コンピュータマネジメントとウイングアーク、ワークフローシステムで協業(21:04)
ケアブレインズ、SugarCRMの導入支援サービスを拡充(20:16)
今年のIT支出は伸び悩み――IDCが予測(20:15)
アビーム、SAPの導入サービス強化のため米社を買収(19:05)
日本PGP、データ暗号化製品群のメジャーバージョンアップをリリース(18:52)
日本SGI、対話型並列計算プラットフォーム「Star-P」の国内販売へ(18:35)
ソフトフロントとQript、VoIMの商品化で合意(18:25)
Hotmailの偽サイトが開設(17:54)
ティブコ、異種混在のSOA環境を効率的に管理するソフトを発表(17:33)
Apache Tomcatに不正Cookieの脆弱性(17:14)
「.jp」運営のJPRS、IE7の自動配布に期待(16:21)
東証のシステム障害、メモリの初期化失敗が原因(15:17)
オンライン・ムック Plus
特集

古いWindows OSのセキュリティ対策:

Windows 98やMeをこのまま使い続けるべきではない理由 (1/2)

Windows 98やMeのサポートが終了して1年。今後はセキュリティ更新プログラムの入手が困難になり、結果として手元のPCを大きな危険にさらす可能性が高まる。
2007年07月10日 08時00分 更新

このコンテンツは、オンライン・ムック「運用管理の過去・現在・未来」のコンテンツです。関連する記事はこちらでご覧になれます。


 あなたの職場の回りにWindows 98や98SE(Second Edition)、Windows Meが稼働しているPCはないだろうか? あるいはあなた自身がまだ、これらのOSを使い続けていないだろうか? 今後、こうしたOSをインターネットに接続して使い続けると、大きなリスクを招く可能性がある。

 この記事では、1年前にサポートが切れたWindows 98/98SE/Meを使い続けることの「危険性」を説明するとともに、現時点で取るべき「一時的な対策」について紹介しよう。

なぜ98やMeが「危険」なのか?

 2006年7月11日をもってMicrosoftによるWindows 98/98SE/Meのサポートが終了し、以降、新たにセキュリティ更新プログラムが公開されることはなくなった。だが、サポート終了時点までに公開されたセキュリティ更新プログラムについては、Windows Updateなどを介して取得が可能となっていた。

 しかし、サポート終了から1年経過した2007年7月11日以降、こうしたインターネット経由でのセキュリティ更新プログラムの配布が利用できなくなる可能性がある。つまり、何らかの理由でWindows 98/98SE/Meを再インストールした場合、セキュリティ更新プログラムを適用することができなくなってしまう。

 それだけではない。ウイルス対策ソフトのWindows 98/98SE/Meへの対応も近い将来に打ち切られる可能性が高い(詳細は後述)。つまり、セキュリティ対策の基本3箇条ともいえる「セキュリティパッチの適用」「ウイルス対策ソフトの導入と定義ファイル更新」「パーソナルファイアウォールの利用」のうち、2つが事実上不可能になるのだ。

 情報処理推進機構セキュリティセンター(IPA/ISEC)の2006年度の統計データによると、ウイルスなどの感染や不正アクセスによる被害相談のうち、Windows 98/98SE/Meに対するものが全体の1割を占めるなど、Windows 98/98SE/Meに対する脅威は依然として存在し続けている(関連記事)

独立行政法人 情報処理推進機構 セキュリティセンター(IPA/ISEC)

コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況[4月分]について


 また、2005年7月にTelecom-ISAC Japanが発表した報告によると、セキュリティ更新プログラムを適用していないWindows PCをインターネットに接続すると、わずか約4分でボットに感染するとされていた。ボットの活動が活発化している現在の状況をかんがみると、現時点ではもっと短時間で感染すると考えてよいだろう。

 ウイルスは、感染するとPCの動作を不安定にしたり、重要なファイルを削除するなど目に見える形でユーザーに被害を与える。それに対してボットは、目に見える形での被害を与えることがほとんどない。多くの場合は、こっそり迷惑メールの送信に悪用したり、第三者への攻撃の踏み台として利用したりする。

 そのためか中には、「ボットに感染しても自分は困らないから関係ない」という人もいるようだ。

 しかしボットには、ユーザーに気付かれないようにしながらPC上の機密情報などを盗み出したり、ユーザーがキーボードなどから入力した情報を盗み見るキーロガー機能を備えたものもある。つまり、ウイルス以上に「悪質」かつ「危険」なものだと言える。

 つまり、今後セキュリティ更新の適用が困難になるWindows 98/98SE/Meを使い続けることは、ユーザーをマルウェアにさらす大変危険な状態だと言える。また、ボットに感染するとほかのインターネットユーザーに多大な「迷惑」を与える可能性がある。したがって、Microsoftによるサポートが現在も提供されているWindows XPまたはWindows Vistaに早急に更新することが求められるだろう。

 もちろん、Microsoftに対しメーカーとしての責任を持ち、引き続きWindows 98/98SE/Meのサポートを継続するように訴えるべきとの声もあるだろう。だが現実問題として2006年7月11日にサポートは終了しており、それ以降、どんなに危険なセキュリティ上の問題が浮上しても、Microsoftからは新たなセキュリティ更新プログラムは提供されない。こうした状況を踏まえるならば、ユーザーは「より現実的な対策」を取るべきだ。

       1|2 次のページへ

[山賀正人,ITmedia]

Copyright© 2008 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.


キャリアアップ



エンタープライズ・ピックアップ

news006.jpg アプリケーションに見るトラステッド・コンピューティング:WindowsのTPM対応がセキュリティを変えていく
セキュリティチップのTPM(Trusted Platform Module 1.2)は、ハードウェアベースのセキュリティを実現するための重要なコンポーネントである。Windows VistaやWindows Server 2008は、どのようにTPMを利用しているのだろうか。

news008.jpg BIの導入ステップを理解する
Business Intelligence(BI)の役割は、業務システムなどに蓄積される多くの情報を一元化し、さまざまな分析環境・方法を提供して企業の意思決定を助けることにある。社員全員が利用できるBIの導入ステップを解説しよう。

news009.jpg Gadget Hacks:chumby――米国生まれの情報端末に家電の未来を見る
FOOキャンプで産声を上げたchumbyは、これまでの情報端末の姿を変える可能性を秘めている。何より、開発元がハッキングを推奨するといういい意味でGeekのためのデバイスとなっているのが素晴らしい。

news015.jpg Web2.0で起業を志す者に捧げる9つの心得
1年前に投稿されたこの記事。「来年の今ごろになれば、Web2.0などは過去の出来事の1つに成り果てている可能性すらある」と述べられているが、現状と併せて読み進めてみると、幾分の真実が含まれている。

news007.jpg 変更管理で企業の「心筋梗塞」を防ぐ
体の不調を感じる前に健康管理を徹底することは人だけでなく企業においても必要だ。ITインフラの「心筋梗塞」を防ぐために、あらゆる変更を管理することが重要になりつつある。

news044.gif オルタナブログ通信:改めて考える「安心・安全」とは?――企業買収、偽装工作、ブランド消滅の裏に
企業買収による再編の動きは、IT業界にも波及している。そして、その情報を事前に入手し、インサイダー取引を行うとどうなるのか。エコ偽装から著作権、そしてネットにおける実名制の可否は――オルタナブロガーは、ITにまつわる時事ネタなどを、独自解釈で発信していく。

news009.jpg わたしのPC、MOドライブがないんですもの
メディアはあるけど、ドライブがない――。そんなわたしは「ドライブ難民」である。

news051.jpg 今日から学ぶCOBIT:IT人材管理から学ぶ――「計画と組織」ドメインと10個のプロセス
「計画と組織」ドメインにおける、10個のプロセスについて紹介しよう。

エンタープライズ インフォメーション