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gallery CLOVE HITCH のマスター日記
写真家兼ウェブギャラリー店主兼サラリーマン兼海人の日記帳
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2008年01月24日
デザイナーの力量   [ つれづれ ]
服のデザイナーではなく、紙媒体をデザインする人のことである。
このところ、4月のグループ展用案内パンフレットの作成で、イラストレーターCS3とにらめっこの日々である。
掲載する写真が重要で、デザインで目を引くわけではないので、そんなに拘りはないのだが、いまいちパッとしない。
ということで、その一部はこんな風になった。

ところで、仕事でパンフレットや冊子、ポスターなどをよく作が、明らかに腕のいいデザイナーというのが存在する。出してきた案に対して「この部分が重要なので強調してほしい」とか、「見る人が若年なのでそれに合わせて」などと注文を出すと、次にはこちらの予想をはるかに上回る提案をしてくるのだ。
「さすが、これはいいぞ!」となると、次の発注時にも、デザイン事務所には「デザイナーは○○さんにお願いしたい」となるのだ。
専門家向けの報告書をわかりやすく解説するパンフレットを作るなんて場合には、その報告書を読み込んで「こんな風にした方が、より分かりやすい」と提案してくるデザイナーもいる。専門用語の羅列文章を、門外漢がさぞや読みにくかったであろうと想像するのだが、そういう人は、やはり高品質で仕上げてくるのである。
「やっぱり自分の仕事には徹底的にこだわりを持たなければいかん!」と他人の仕事ぶりを見て思ってしまったりする。

ところがである。「こんな風に直してほしい」というと「いやならやめる」などとぬかすデザイナー(と呼ぶのもおこがましい)がいるのである。一流のアーティストにでもなったつもか?
そんな輩は怒鳴りつけて追い返すのである。デザイン事務所の営業が真っ青になってとりなそうとするが、そんなこと知ったことではない。発注するのはこっちである。仕上がりの責任もこっちが負わなければならんのだ。
デザイナーのかわりなどいくらでもいるのである。もう、二度と仕事はない。
思い違いしている人間っているのだ。自分も気をつけよう。
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2008年01月07日
総括   [ つれづれ ]
今回のパリ旅行を総括してみる。
写真撮影:
全体として、ワクワクするような対象は少なかった。ブレッソン、ドアノー、アジェなどがすでに撮っており、どこを見ても「既に撮られている」という感じがする。街自体の変化もあまりない。
「人」に重点を置いたら、時代性みたいなものが浮かび上がって来たのかもしれないが、今回はそんな時間はなかったし。
結局、約600カットの撮影だった。
カメラは、D40xが活躍した。心配したバッテリーの持ちは、寒さによる影響はそれほど大きくなかったようである。問題は大きさで、リュックに入れて持ち歩くと、美術館で必ずクロークに預けさせられるので、小さいショルダーバッグに入れて持ち歩けるD40xの方が重宝であった。
ただ、D300と比べると、フォーカスエリアが大きく、合焦精度がいまいちなのがネックである。
撮影成果としては、いまいちであった。

食べ物:
一般的なレストランやカフェでは、決して美味しいものは食べられない。メニューも英語併記やウェイターの英語による説明が極端に少ない。結局スーパーのデリカで買うのがコストと品質のバランスが一番よいかもしれない。
少なくとも、食べ物を期待するところではない。

移動:
地下鉄は網の目のように走っていて便利である。でも、出口が分からない。階段しかない。今回は移動手段で困ることはなかった。
やはり日本の交通機関は世界一親切かもしれない。

宿泊:
一泊80ユーロと安いホテルであったが、清潔で快適であった。冷蔵庫がなかったが、飲料は窓の外に出しておけば、外気温でちょうどよかった(ただし、食べ物はカラスにやられる可能性大)。
フロントのおじさんは親切だった。
人々の親切さでいえば、親切な人もそれなりにいるが、素っ気ない人の方が圧倒的に多い。英語が通じないこともその要因だろうか。

全体として:
モンサンミッシェルにも行けたし、まあまあ満足。ギャラリー巡りをもう少ししたかった以外に、思い残すことはないです。
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2008年01月05日
1/5 スタンプあり   [ つれづれ ]
朝の7時に空港行きのバスに乗る。
出国手続きでは、ちゃんとスタンプを押してくれた。だから何かというと、このスタンプがはっきりしてないと、成田の税関で怪しまれるのである。
今回は飛行機の乗り継ぎも何もない。乗ったら寝るだけである。
帰りの便はシートピッチが少し広く、そこそこ楽ちんであった。
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2008年01月04日
1/4 入場料返せ   [ つれづれ ]
今日が実質上のパリ最終日。
特に使命を持たずに、写真を撮り歩くことにする。
地下鉄マップを見ながら考えていたら、オペラガルニエにシャガールの大きな天井画があることを思い出す。
最後にこれを見るかと、オペラ座へ。
ミュージアムパスが使えないので8ユーロ払い中へ。でも、肝心の客席まで入れない。係員に聞くと「今日は入れない日だ」と言うではないか。8ユーロ返せ。日本だったら「ちゃんとその旨を表示したのか」とか「消費生活センターに連絡する」とかいって8ユーロ返還させるところであるが、そんなことフランス語で言えないので諦めることに。でも、この状況からして「良識ある先進国」ではないことは、皆様にもお分かりいただけるであろう。よくフランス人はプライドが高いので英語を喋らないとかいうが、本当は英語ができないのだ。教育水準もその程度か?中学生の頃に、フランスは教育水準が低く、文盲も数多くいると習った(聞いた)が、本当かもしれない。
歩いてセーヌの左岸に渡り、ギャラリーが並ぶエリアを散策。
インターネットカフェで明日の飛行機のチェックインと座席指定。日本語がちゃんと表示されました。
最後にモンパルナスタワーの最上階展望台に登る。吹きさらし200mからのパノラマはなかなかである。
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2008年01月03日
1/3 祈る   [ つれづれ ]
朝起きたら雨。
今回のツアーでは、まだ傘をさしていない。今日はダメかと思ったら、ホテルを出発する頃にはなんとかあがった。
まずは市立美術館へ。ここの常設展は意外に面白い。現代美術が充実しているのだ。思った以上に時間を費やしてしまった。
ここから地下鉄に乗ってシテ島へ。外に出たら晴れ上がっていた。
ノートルダム寺院で初詣。へ?
ローマンカソリック教会の附属幼稚園を卒園している愚生は、クリスチャンではないものの、習慣で、教会の入場時には十字を切るし、ついつい、聖母とイエスにお祈りしてしまうのである。
この教会の中は荘厳である。ものすごい観光客が列を作って動いているが、そんなのを全く意に介さないくらい、圧倒的な威圧感がある。
ここから、観光客の少ないサンルイ島を経由してピカソ美術館まで。
ミュージアムショップで何か自分へのお土産を買おうと思ったいたのだが、年末年始はショップはお休みであった。ざ〜んねん。
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2008年01月02日
1/2 寒い   [ つれづれ ]
寒い。
パリの冬を甘く見ていた。
今日のお目当てはマルモッタン美術館である。
パリの西の端、ブローニュの森のすぐ手前にある。地下鉄から歩く道のりが寒いの何の。
ここにはモネの「印象 日の出」がある。それ以外にも、モネが充実している。
日の出を見てビックリ、窓からの直射日光が当たっているのである。
こんなことでいいのか?
修復するつもりか?
それとも、かたちあるものはいずれ壊れるので、それまでのものといった割り切りか?

歩いたり、地下鉄に乗ったりしながらコンコルド広場に出る。
今度はオランジュリー美術館である。
ここはモネの睡蓮が円形に展示されている。
入場の待ち列は外であった。こんなところに並んでいたら凍死してしまう。ミュージアムパスを持っていてよかった。
このパス、何回も(普通の観光客よりは遙かに多く)使っているが、コストパフォーマンスは決してよくない。入場券を買うのに並ばなくてよいというだけである。

印象派がこんなに好きなのは日本人だけだと思っていた。
しかし、世界中、印象派が好きみたいである。
この美術館、通路が狭い。逆行する人がいると、大混乱である。
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2008年01月01日
1/1 モンサンミッシェル   [ つれづれ ]
今回のパリ旅行のハイライトである。
モンサンミッシェルである。
パリよりもこっちに来たかったのだ。
はじめてモンサンミッシェルを知ったのは、高校生の時に、近くの女子校の子と授業をさぼって見に行った映画に出てきた時だ。
本当は自力で行きたかったのだが、交通機関を色々と乗り継がなければならないので、諦めてツアーに参加したのだ。

とにかく遠い。
でも車窓からの景色が綺麗である。建物と風景の調和が取れている。日本でも、メチャメチャな建築をして景観を台無しにしないでほしい。

朝の7時過ぎにパリを出て、モンサンミッシェルに着いたのは午後の1時頃。もやっていた天気も快晴になってしまった。本当は、ノルマンディの冬特有の、ドンヨリした雰囲気で写真を撮りたかったのだが。
ここでの時間は約4時間。
まずは腹ごしらえ。オムレツが有名だが「美味くない」と悪評高いので、時間の節約も兼ねてカフェでピザ。ところがこのピザ、パリ市内で食べたピザより遙かに美味しい。これとレーズンのタルトとカフェオレ。意外にも、とてもよい昼食となりました。
散策をはじめ、映画に出てきたアングルと同じ場所を見つけたときは嬉しかった。単純な愚生。
とにかく、ここに来られたのは本当に嬉しかった。
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2007年12月31日
12/31 モンマルトル   [ つれづれ ]
今日はモンマルトルを散策する日である。
サクレクール寺院が見上げられるところまで来て、階段を登るか、ケーブルカーに乗るか思案したが、これから一日歩き回ることを考えると、やはりケーブルカーである。
この街は、観光客が多いものの、やはり雰囲気がある。路地の中に入ると人も少なく、歩いているとタイムスリップしたようで楽しい。
モンマルトルの丘の、ほとんどの路地を歩く。
丘を降り、サンラザール駅、モロー美術館と歩く。
サンラザール駅は、モネの絵とは違い、場末の小汚い駅である。ホテル近くのモンパルナス駅がTGVのターミナルで比較的小綺麗なのとは対照的である。ただ、どんな駅に行っても、日本のJRや地下鉄の駅と比べると、遙かに汚い、というか薄汚れている。時代を感じさせるのとはちょっと違う。
モロー美術館はちょっとしたヒットだった。個人の館が使われていて、絵画と全体の雰囲気がとてもマッチしていた。
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2007年12月30日
12/30 まずい   [ つれづれ ]
昨日のルーブルのことがあるので、開館時間ちょうどにオルセー美術館に行く。
なんと、すでに100mの行列である。なんでそんなに気合いの入った人が多いんだ?
でも、ミュージアムパスがあるから大丈夫。さっさと入る。
この美術館、見応え十分である。ルーブルよいもはるかに面白い。パリで時間がない人は、ルーブルに行かずともオルセーには行くべきである。自分にとっては、MoMAに次ぐ感動と面白さである。
そんな中で、最も意外だったのは、ゴッホの「オーベルジュの教会」が思っていたよりくすんだ色合いだったこと、ゴッホが自分のタッチを懸命に押さえようとしているように感じられたことであった。きっと、本人は、もっと爆発したかったに違いない。

オルセーを出て、セーヌを渡り、ルーブルの前からコンコルド広場→シャンゼリゼ通り→エトワール凱旋門→エッフェル塔と写真を撮りながら歩く。
疲れた。
地下鉄で写真美術館へ。駅の外に出たときには、すでに薄暗くなっていた。
マイナーな美術館なのに、それなりに行列している。なんでだろうと思ったら、フランスでそこそこ人気のある写真家の展示をやっているらしい。
受付で「どこから来たの?」と聞かれたが、何の関係があるのだろうか。
「エロ写真の歴史」みたいなコーナーがあったが、展示冊子のうち2/3くらいは日本の雑誌や書籍であった。日本はエロ写真の歴史を牽引してきたわけですか?

夕食は、ホテルの近くのスーパーにあったデリカコーナーでサンドイッチを買った。これがそこそこ美味かった。パリは食べ物がまずい。物価も高いので、バカみたいな金額を出さないと「美味しい」というものが食べられない。
まともな値段で「美味しかった」という人がいたら、それは雰囲気に飲まれていただけか、自分でそう肯定したかっただけであると断言してもよい。
きっと地中海側に行けば、状況はガラリと変わるのであろう。
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2007年12月29日
12/29 いざパリへ   [ つれづれ ]
28日22時成田発のエールフランスでパリに向かう。
空港で出発案内を見たら、後ろにホノルル便があるだけ。なので年末の出国ラッシュの時期ではあるが、空港はガラガラ。
ところでこのフライト、パリの到着時間を調整するためであろう、飛行時間が14時間以上とやたらに長い。日本発の時間がちょうどおねんねタイムなのがせめてもの救いである。
ということで、朝の5時前にパリ着。
入国審査でパスポートにスタンプを押してくれない。こんなことでいいのか?
空港で少し時間を潰し、バスでモンパルナスに着いたのが8時過ぎ。
暗い。真っ暗だ。
自分の時計の時差修正を間違えたかと思ったが、そんなことはない。
何軒かのカフェの明かりが灯っているが、人通りは少ない。何かおかしくないか?それとも東京がおかしいのか。
とりあえず、地図と睨めっこして予約してあったホテルを探す。雨上がりの湿った裏通りの石畳をスーツケースをゴロゴロ頃がしながら歩くこと数分、ありました、Hotel Central Paris。看板が小さくて見逃してしまいそうである。
フロントに荷物を預け、近くのカフェで朝食を摂ることにする。ウインドウに貼ってあるメニューを見ると、フランス語ばっかりでわからん。何軒目かで英語併記のメニューがあったのでそこにする。ウェイターのおじさんはすごい巻き舌の英語だった。
さて、これからどうするか。到着時に疲れ具合をみて行動を決めようと考えていたのだ。
現在、いたって元気である。やっぱり行くか。既に周囲は明るく、人通りもかなり増えてきた。ということで、地下鉄で回数券を買ってルーブルへ。
着いたのが9時半であるが、既に入場券売場は長蛇の列である。噂通りだ。ミュージアムパス買っておいてよかった。
入場ゲートをすんなり通り、通路を進むと、あれれ、ピラミッドの下に出てしまった。クロークもインフォメーションも、全てここにあるのだ。
海外の美術館って面積が広いので、かなりの人数が入っているはずなのに中はスカスカである。ルーブルも、人だかりはモナリザの前だけ。
この美術館の陳列には「山(見る側にとっての起伏)」がない。ただ漫然と時代ごとに並べられている感じである。美術史を検証するための証拠品の収集、美術学生の模写の勉強などには最適かもしれないが、鑑賞者にとってはあまり面白くない。個人的にはバロック時代に意外とシュールな作品が多くて、まあ来てよかった、程度である。
そんなことを思ってちょっと調べてみたら、2007年にイギリスで実施された調査で「三大がっかり観光地」がエッフェル塔、ルーブル、タイムズスクエアだったそうである。さもありなん。

引き続いて、ポンピドーセンターにある近代美術館へ。
地下鉄の出口が分かりにくいったらありゃしない。出たら最後、自分がどこで、どっちを向いているのかさっぱり分からない。腕時計にコンパス付けといてよかった。
ということで、なんとかポンピドーセンターに到着。
近代美術館といっても、ニューヨークのMoMAとはちょっと違う。「これが決め手」がない。でも印象派〜現代美術まで、全部あるのである。
草間弥生っぽいオブジェがあるなと思ったら、やっぱり草間さんでした。でも彼女の全盛期の作品とはちょっと雰囲気が違いますな。デュシャン、リキテンシュタインなんかもあり、ピカソも充実していて、なかなか面白いです。

初日からそうとう歩き回り、疲れたのでホテルに戻る。
暗くなってから、近くにあるブレッソン財団の展示ルームに行くが「次回の展示は1/17から。よいお年を」などと書いてあり、見ることできず。
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