医療機関に支払われる診療報酬の改定で開業医の再診料の引き下げが行われなかったことについて、医療費を支払う側の健康保険組合連合会が記者会見を開き、「きわめて残念」との考えを示しました
「診療所の再診料を引き下げて、捻出して病院の方に投入していくということが十分にできなかったのは残念」(健康保険組合連合会・対馬忠明専務理事)
中央社会保険医療協議会は、来年度の診療報酬改定で、産科、小児科と病院勤務医に診療報酬のうち全体の0.5%に当たる1500億円を新たに振り分けることを決め、舛添厚生労働大臣に答申しました。
しかし、健康保険組合側が主張した「開業医の再診料を引き下げ、病院側に回す」という改定は、開業医の団体である日本医師会が強く反対し実現しませんでした。
一方、日本医師会は「開業医の報酬を病院側に回しても、勤務医の不足などの問題は解決しない」として全体の医療費全体の底上げを今後も主張していく考えを示しました。(13日15:49)