ミャンマーでは、先週、軍事政権が国民投票や総選挙の日程を発表したのを受け、国内の動きが本格化しています。
ミャンマーの最大都市ヤンゴンでは12日、最大野党のNLD=国民民主同盟が連邦記念日の式典を開き、およそ300人が集まりました。NLDは、声明で、軍事政権に対し、アウン・サン・スー・チーさんの自宅軟禁の解除と民主化勢力との対話の再開を改めて求めました。
ミャンマー軍事政権は、先週、新憲法制定に向けた国民投票を今年5月に、総選挙を2010年に実施すると発表したばかりです。
NLDは、軍政が国民投票を実施することで、NLDが大勝した1990年の総選挙の結果を反故にしようとしているとして反発を強めていて、近く態度を明確にするものとみられます。
一方、首都ネピドーでも記念式典が開かれ、軍政トップのタン・シュエ国家平和発展評議会議長は「経済制裁で国家の分裂を引き起こそうとしている」と、アメリカなどを非難するメッセージを出し、軍政主導の民主化に向け国民に団結を呼びかけました。(12日23:58)