きょう2月11日は建国記念の日です。各地で、建国を祝う行事が開かれましたが、原子力空母が入港した佐世保市でもおよそ8000人が参加して日の丸行進が行われました。
アメリカ海軍・ニミッツパーク横の佐世保公園に集合したのは自衛隊関係者や老人クラブなどおよそ60団体の7400人です。参加者はそれぞれ日の丸の小旗を手に、商店街や国道を行進しました。建国記念の日を祝う市民は、ほとんどが日米安保条約には賛成の立場ですが、それでもこの日に合わせての原子力空母の入港には 複雑な様子でした。一方、空母入港に反対する県の平和運動センターなどは、午後から市の中心部で抗議集会を開き、全国の労働組合員などおよそ1200人が集まりました。そして「日米の軍事一体化は許さない」と気勢を上げました。参加者らはこのあと40年前のエンプラ闘争で衝突した佐世保橋を通るルートで米軍基地に向かい、メインゲート前でひときわ大きなシュプレヒコールをあげました。
サッカーのJリーグチームと地域リーグのチームなどが交流試合を行う島原がまだすリーグがきのう開幕しきょうは東川新監督を迎えたV・ファーレン長崎と三菱重工長崎との試合が行われました。島原がまだすリーグ2日目は地元、V・ファーレン長崎対三菱重工長崎の試合が行われました。島原がまだすリーグは今年で3回目で、九州のこどもたちに夢と力を与えることを目的に開かれています。今年はJ1の大分トリニータ、J2からはアビスパ福岡やサガン鳥栖など5チーム、それに九州リーグのV・ファーレン長崎、三菱重工長崎など合わせて10チームが参加しています。東川新監督を迎えたV・ファーレン長崎、きょうは前半に先取点を上げましたがその後、後半に三菱重工長崎から3点を奪われ試合は三菱重工長崎が3対2で勝利を収めました。島原がまだすリーグは来月8日まで土日を中心に交流試合が行われます。
長崎発の青春駅伝ムービー「奈緒子」がいよいよ今週土曜日に公開されます。公開を前にきょうは主演の上野樹里さんが長崎を訪れ、記者会見に臨みました。映画「奈緒子」は壱岐を舞台にした駅伝映画で、主演に上野樹里さんと三浦春馬さんを迎え、去年6月から2ヶ月に亘って壱岐島など県内でロケが行われました。記者会見で上野樹里さんは完成した作品への思い入れを熱く語りました。印象的だったのは、給水のシーンで、出来上がりを見て自分でも衝撃を受けた、ということです。また、西浦監督の「何の為に俺ら走るんや」っていう台詞がどんな人生にも置き換えられるんじゃないか、と今も心に残っているそうです。上野さんは長崎市内で行われた先行試写会後の舞台発表にも登場し、壱岐での撮影秘話や共演者との思い出を語り会場を沸かせました。タスキが心をつなぐ青春ムービー「奈緒子」は16日から全国で一般公開されます。
アメリカ海軍の原子力空母ニミッツがけさ佐世保に初めて入港し、港のほぼ中央に停泊しました。
「ニミッツ」は、満載排水量9万7千トンで世界最大級の原子力空母ニミッツ級の一番艦として1975年に就役しました。FA18戦闘攻撃機など、艦載機およそ50機を搭載していて、けさ8時すぎ、初めて佐世保港に全長3百メートルを超す巨大な姿をみせました。ニミッツは、先月下旬アメリカ西海岸の母港を出港していて、横須賀基地で定期修理に入った通常型空母キティ・ホークの代わりに日本近海に派遣されています。原子力空母の佐世保寄港は9回目で最近ではおととしのリンカーン去年のレーガンに続き3年連続の入港です。ニミッツは、今月15日に出港予定です。
一方 ニミッツの入港にあわせ佐世保地区労などは、迎え打ち集会を開き抗議のシュプレヒコールをあげました。迎え打ち集会は、佐世保港の港口にほど近い野崎町の高台で開かれました。集会には、佐世保地区労の労働組合員などおよそ150人が参加し、ニミッツの巨大な姿が近づくと、抗議のシュプレヒコールをあげました。ことしは、世界初の原子力空母エンタープライズが佐世保に初寄港してから40年にあたり組合員らは、節目の年の空母の寄港に反発しています。
長崎市では行政区域を越え世界遺産登録に向けて取り組もうと、田上市長などが県内全域にちらばる教会関連の遺産を視察しています。きのうからの2日間は五島に入り、五島市の中尾市長などと共に離島の教会を巡っています。久賀島の旧五輪教会堂、1881年に建てられた木造の教会で、田上市長は和風の建築様式など島ならではのたたずまいに興味を示していました。田上市長「信仰、思いの強さ結びつきの強さ感じる」「教会というよりその奥にある精神性、心に触れた気がする」田上市長は地元の住民と協力しながら 保存に取り組む必要があると話し、今後、関係する自治体同士で連絡会の設置などを目指すことにしています。