2008年2月13日 12時31分更新
福岡市は、市内で行われた建物の解体工事の書類を、情報公開請求に応じて交付する際、本来、公開の対象になっていない100人余りの個人名を誤って公開したことを明らかにしました。
ミスがあったのは、福岡市の建築局監察指導課です。
福岡市によりますと、情報公開室を通じて、市内で行われた建物の解体工事の「届出書」の情報公開請求を受け、先月、153件分の書類を請求者に交付しました。
ところが「届出書」については、情報公開条例に基づいて個人情報を塗りつぶしてありましたが、いっしょに交付した一覧表に、本来は公開の対象になっていない工事の発注者や請負業者109人の名前が記されていたということです。福岡市によりますと、情報公開室は、担当部署から出た書類はすべて請求者に渡すことになっていますが、資料を作成した担当者は「一覧表は、部内の事務処理用に作ったもので、情報公開室が交付するとは思っていなかった」と話しているということです。
建築局監察指導課は、一覧表をすでに回収し、誤って名前を公開された関係者に対して経緯を説明したうえで謝罪したということです。建築局監察指導課は「個人情報保護を徹底するよう指導していきたい」と話しています。