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経常黒字、1年ぶり減少 12月の原油高響く

2008年02月13日12時45分

 財務省が13日発表した昨年12月の国際収支(速報値)によると、海外とのモノやサービスの取引を示す経常収支の黒字は前年同月比4.7%減の1兆6972億円となり、12カ月ぶりに減少した。原油価格高騰で、輸入額が6兆650億円とデータが比較可能な85年1月以降で過去最高となったことが響いた。

 貿易黒字は、アジア向けを中心に輸出が好調だったものの、輸入増の影響で2カ月連続で減少し、同16.8%減の1兆134億円。海外株式や債券からの収益を示す所得収支の黒字は6カ月連続で増え、同19.6%増の1兆46億円となったが、貿易黒字の減少を補いきれなかった。

 一方、同日発表された07年の経常黒字は前年比26.0%増の25兆12億円で過去最高だった。所得収支の黒字は3年連続で貿易黒字を上回った。

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