阪神・北摂
男性7割、親や妻の介護生きがい NPOが調査
アンケート結果を手に「介護を担う男性のネットワークを広げたい」と話す西山さん=宝塚市売布東の町、ぷらざこむ1 |
介護は大変だが、生きがいを感じる-。親や妻の介護を担う男性の七割が、自身の体験を「良かった」と感じていることが、宝塚市のNPO法人「スマイルウェイ」(西山良孝代表)のアンケート調査から浮かび上がった。「親に恩返しができた」「妻を思いやる気持ちが持てた」などの回答が寄せられ、西山さんは「介護の苦しみを乗り越えた人だけが語れる境地ではないか」と分析している。(冨田佳久)
同法人は、介護を担う男性の孤立を防ごうと月一回、男同士で体験を語り合う「のんびり倶楽部 男子寮」を開催。アンケートは昨年七-八月、市内のデイサービス施設などの協力を得て実施した。約百八十通を配布、二十一人から回答を得た。
報告書によると、九割以上が要介護者と二人暮らし。全員が介護サービスを利用しているが、介護を大変と感じている人は「いつも」と「時々」を合わせて95%。介護している人に手をあげたことが「時々ある」は16%、怒鳴りつけることが「時々ある」は36%-と、介護者がストレスを感じている現状も浮んだ。
介護に疲れた夫が妻を殺害する事件に衝撃を受け、「のんびり倶楽部」を立ち上げた西山さんは「介護者の四人に一人は男性といわれ、社会の中で孤立しがち。悲劇を繰り返さないよう、体験を語り合える場が必要」と力説する。
アンケートには夢や希望を聞く項目もあり、「時間があれば介護ボランティアをしたい」「介護事業所を起業したい」など、介護経験を生かして新たな挑戦を夢見る回答もあった。
報告書は、先着二百人に無料で提供。次回「のんびり倶楽部」は二十三日正午から伊丹市南町高層住宅集会所で。同法人TEL0797・62・9320
(2/11 15:52)
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