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岡村靖幸オンステージ☆

2005年9月30日(金)

☆岡村ちゃんファンの皆様へ☆
私は岡村ちゃんファンではなく、傍聴を趣味としているモノです。
裁判という場をエンターテインメントと考えている人間のクズですので、
ファンの方が読むと不快になること請け合いですので、ご了承ください♪

今日は待ちに待った岡村靖幸の公判でした。
霞っ子クラブ一員としてはやはりこういう、取っ付きやすい+ミーハー根性丸出しの裁判は見ておくべきだと思うのです。

今日は大ネタだし、阿曽さんにお会いする可能性も高いので,霞っ子クラブをちゃんとご案内したいと衣装に懲りました。
衣装テーマは「pati☆pati rock'n'roll(ソニーマガジンズが出してるj-popの雑誌。だれも一度は通る道だけど恥ずかしい過去になる事がほとんど)」です。
オレンジと白を基調としたかなり浮ついた格好になりました。
ipodには当然岡村ちゃんの「家庭教師」(帰りに供養の為に聞くのです)…準備万端だ!

久々に地裁に行くので張り切って午前中から行っていろいろなネタをみてから、いざ大トリ・岡村ちゃんにいこうと思っておりました。

11時前に到着すると、既に祈るような気持ちで裁判を待つファンが20人以上(ちなみに傍聴券締め切りは14時15分。傍聴券は31枚)並んでいましたので怖くなってしまい、私も並びました。

12時に31名に達してしまったので、裁判が始まる2時間前なのにもう傍聴券が配布されました。
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いつも先着の時は定員割ればかりでしたのでさすが岡村ちゃんだと思いました。

審理が始まるまで2時間以上あるのに裁判所はお昼休みですので、霞ヶ関界隈をぶらぶらしていると、民事なのでしょう、チラシをがんがん配っているおっさんがいます。
なぜか彼の出版物コーナーに北尾トロ氏の「裁判長!ここは懲役4年でどうすか」が…。

お昼休みが終わり、ユキさんと合流、地下のカフェで病的にマズいパスタをつつきながら女子話。
先日の裁判傍聴ナイトで入手した情報「11階に今週の公判予定表がある」という事で、11階に初めて行きました。

「今週のネタ帳(私は公判表をこう呼んでます)」を早速めくると、来週の月曜日がアツい事がわかりました。 楽しみだ☆

そのあと、岡村ちゃん裁判まで視ようと思っていた「ストーカーネタ」の法廷に行くと、なんと満員。おそるべし岡村ちゃん効果!
たかがストーカーネタの新件に満員です。
おそらく被告本人も人気ぶりにびっくりしてると思います(でも、岡村ちゃん待ちだとは思うまい…)。

ぐだぐだ法廷を回っていると(完全に時間つぶし)、
やがて、岡村ちゃんの裁判の時間になりました。

法廷への入り口があるエレベーターホールには既に15名くらいの女子(何故かほぼ全員むっちりしていて、激しいブーツや編みタイツを履いている…そしてスリムジーンズをぴたぴたに履いている…いったい何故)が並んでいたのですが、所持品チェックを受けたあとの並びが実は最も重要だという事を知らない純真なファンの皆さんは係員の言われるがまま待合室に入って行ったので、私は容赦なく法廷の入口に並んですごく良い席に座りました(ここは多分裁判所に行った事の無い人はさっぱりだと思います、すみません)。

中に入ると、私の好きな、高山裁判長でした。カマキリみたいで、おとなしそうなのですが、テキパキとした仕切りと、虫を笑顔で殺す少年の様な屈託のない(あるいみ鬼)質問、でも実は温情派なところがとても好きです。
前に書いた「父親を投げると懲役3年☆」の裁判長です。

岡村ちゃんはというと、一時期よりは痩せたという前評の割には太っており、青白く、伸びまくった黒髪を一つに束ねておりました。
かつての絶頂期の面影は…えっと…額が四角いところですかね。

仕立ての良さそうなチェックのシャツにジーンズという出で立ちで、
ぱっと見、外資系の会社の技術職、といった風情です。
超勝手イメージ「アップルのエンジニア」とか。
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でもやはりさすがは元がイイ男。目がぱっちりしていて、いくら太っても顔はデブの顔になってません。「腐っても鯛」ということわざが浮かびました。

さて、かつて一世を風靡した歌手、岡村靖幸の弁護士とは一体どんな人か…と弁護士席を視ると…
おばあちゃん…。
すっごいおばあちゃんが弁護士でした。
※この人は日本最初の女性検事で93歳だそうです。いろんな意味ですげー☆

今日は証人が3人出てきました。
1人は、T.Uさん(ファン代表)。
1人は、ぴあ出版の女性(昨年岡村ちゃんの本を出版した担当さん)。
1人は、岡村ちゃんのお父さん(39歳なのに、おとうさんが!)

本来でしたら岡村ちゃんがどんなだったか、という事を事細かに書くべきなんでしょうけど、
「結婚式でビデオをまかされ、花嫁の母親が号泣していたので、花嫁そっちのけでその母親をずっと撮ってた」事のあるワタクシは、基本的にその場で面白いものに行ってしまう性分なんで、私の目は弁護士に釘付けに成ってしまいました。いつもは被告のイラストを書くのですが、はじめて弁護士のイラストを描きました。

以下、弁護士と証人たちの会話(抜粋)。

弁護士(以下、弁)「証人は岡村さんの作詞!作曲!歌詞!ソング!どれが魅力的だとおもいますか?」
T.Uさん(以下、U)「…全部です」
弁「(全部っていってるのに)はぁ〜そうですか〜、ソングは他の人には見られない!と!証人はやっぱりソングを応援したい?」
U「…はい」
※Uさんには「はい、ソングです!」って言ってほしかったです(無理なお願い)。

弁「証人は岡村さん本人が、地に落ちてるのにどうして応援するのですか?」
※地に落ちてる…

弁「H証人は31歳…」
Hさん(以下、H)「(間髪入れず)29です」

弁「岡ざ…岡村…靖幸さんの唄は…」
※証人の年齢はともかく、被告人の名前間違えちゃいけないと思う… このあと「岡村やすお」とも云ってた。

弁「いくら歌手としては有名でも、高校中退した岡村さんと学問をきちっとした学者が対談するというのは凄い」
※いくらなんでも失礼

弁「彼がソングしてる時は天使のような気がするんですけどどうですか?」
H「(苦笑)はい」
※こんな質問初めて聞きました…

弁「私は今まで長い間弁護士をしていますけれど、こんなに震えている被告を初めて見ました」
※あなた弁護士経験長いのにそれは言い過ぎだと思う…

そんな弁護士さんメインの場に、いよいよ真打・岡村父の登場です。でも弁護士さん、おかまいなしにガンガン飛ばします。

弁「今日は妹・K子さんも傍聴席におこしで…」
※ばらしすぎ

どうも岡村ちゃんが小さい頃に両親は離婚していて、父親は再婚し、別の家庭を持ってる様子です。

情状酌量証人である父親と岡村ちゃんの「これからはオヤジと息子という関係を取り戻したい」(岡村ちゃんもう39歳なのに?)という言葉をきっかけに岡村ちゃんの顔が紅潮し始め、ついに泣き始めました。

しかし、涙よりも鼻がでちゃったみたいで、青バナがでてました。
岡村ちゃんはそれを手でぬぐいました。
どこになすりつけるのかな?と思ってみていたら、そのまま何事も無かったように手を膝の上に置きました。
これが一流の歌手の鼻の拭き方、そしてごまかし方なんだなぁ、と思いました。

いよいよ被告人質問が始まりました。
どうも弁護側の意見では「岡村はイラン人に渋谷のセンター街でいきなり謎の袋を『吸ッテミテクダサイ』と渡され、タワーレコードのトイレであけてみたら薬だったので、それが何の薬なのか確かめる為に吸った」ということでした。

・・・・ほんとにこの戦略でいくのですか岡村さん。

だって、イラン人+渋谷センター街+なぞの袋 で危ないと思わない方がおかしいでしょう。

岡村(以下 岡)「その3日後、スポーツクラブに行ったら職務質問されて捕まった」
弁「君はスポーツもやってるんだね。専門家がやるスポーツもやるんだね」
※弁護士、もはや言っている事が意味不明…

岡「逮捕はお昼ごろだったと思う」
弁「警察は歩いている人が急いでいるのか、頭がおかしい人の歩き方なのか、自分の身体で研究してるからね」
岡「…(やや絶句)…そうなのでしょうか」
※それは弁護士さん、岡村ちゃん=頭がおかしい と言う事になるのでは…

このまま弁護士さんメインで場が進むのかと思っていたら岡村ちゃんがやってくれました。さすが岡村ちゃん!

弁「証人が、ファンが、貴方の事を案じてる、君は自分であって自分でない!彼らに君は尽くさなくてはいけないよ」

岡「考えたことは…たくさんの人を傷つけた…こと… ツアー、レコード、すべての計画が破棄され、多大な金額がかかりました。それはもう大反省です…。
70歳近い父親…母は仕事をせず、自分の息子の事を自慢していた(それってどうなのよ)…そんな…(このあたりから岡村ちゃんの口調がすばらしくエロくなります)……くぅうっ(嗚咽)………」
弁「(今までになくビシっと)君は覚せい剤に甘えていたんだ!」
岡「(弁護士を見事に無視)……もう70近い親を苦しめてしまった……(嗚咽)……悲しませてしまった…こと…アハァ〜(嗚咽つづく。この辺で傍聴席から「じゅん」という音が聞こえました(嘘))よくわかりませんけど…ンアっ(嗚咽)……僕がどんな風に感じているかと言うと……血液がさびるかのように…自分の血液が腐って行くかのように…苦しんでいます…(禁断症状?)……毎日、そして自分だけでなく、親、ファン、スタッフ、をどれだけ苦しめたかというと、反省してもしきれない……」

弁「もうしないと約束できます?」
岡「できます!!!生まれ変わります!!!これだけいろんな人を苦しめたので180°変えて麻薬撲滅運動の唄を唄いたい!麻薬撲滅運動をしたいです!」
弁「それは自信ある?」
岡「100%間違いない気持ちです。人を悲しませたり苦しませたりしてまでやることじゃない」

傍聴席では泣くファンの姿が…(ええ?マジでぇ?)

そして検察側の質問が始まりました。

検事(以下 検)「たしか、前回逮捕された時に『覚醒剤は夢をつぶすもの』といいましたね。なのにどうしてやっちゃったんですか」
岡「やっていた訳ではありません。依存していた訳ではありません」
検「でもたしか…半年前、アブリの方法で再開したといいませんでしたっけ?調書にもあるのですが」
岡「覚えていません。」
※傍聴席泣かせといて、そんな重要な事、覚えてないの?
検「隣で吸っていた人の煙を吸ったんじゃないか、といいましたよね?」
岡「その時は…気が動転してしまい…」
検「それやったら…逮捕の時に違う話をするのがおかしいんじゃないですか?」
岡「(強い口調で睨みながら)実際はそうなんです!!!」

検「今回執行猶予中の逮捕ですから…覚悟はできてます?」
岡「(急にうなだれて)はぁ………ぐすっ……そうですね…」
検「優秀なミュージシャンであろうと、それとこれとは別ですから。覚悟してくださいね」

すると高山裁判長が…

裁判長(以下 裁)「渋谷で外人にポケットに入れられた…これって危ないと思わなかったの?」
※やっとだれもが思っていた事を聞いてくれました。さすが高山裁判長!

岡「思いましたが…判然としなかったので…」
※この「判然」という言葉を岡村ちゃんは使いまくっていましたが、たぶん弁護士に「やべえと思ったら、判然としませんでした」でつっぱねちゃいなさいと吹き込まれたのでしょう。やたら棒読みでした。

裁「あなた執行猶予中なんですからもっと慎重な行動をとるべきです。どうしてそのまま警察に行かなかったのですか」
岡「気の迷いで…」
裁「迷う事あるんですかねー。覚せい剤やってなくて、迷い出るんですか?」
岡「…気の迷いです!!!」

※だめだ、裁判長信じてないよ(笑)。

論告の時に証言台で起立している岡村ちゃんをよく見ると…なぜか小指が立ってました☆

求刑2年だそうです。判決は来月。


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