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FNN(フジテレビ系)

裁判制度の改革進める韓国で陪審員による初めての裁判

日本では、2009年から一般市民が裁判の審理に参加する裁判員制度が始まる。
そんな中、同じ国民参加型の裁判が韓国で初めて行われた。
韓国南東部の大邱(テグ)の裁判所に集まってきたのは、陪審員の候補となった人たち。若者もいれば、中高年の姿もあった。
市民が参加する「陪審員制度」による裁判が、韓国で初めて行われた。
召集された市民の中から陪審員を決定し、法廷には韓国初の陪審員たちが現れた。
少し緊張した表情で整列して、右端の人が宣誓を行った。
陪審員は「法と正義にのっとって、真なる表決を下すことを誓う」と話した。
男が女性宅に押し入り、暴行したとされる強盗傷害事件で、検察は懲役5年の実刑を求めたが、弁護側は執行猶予を主張した。
盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領の後押しもあり、立法からわずか1年で実施となった「陪審員制度」。
政府は、模擬裁判を行ったり、テレビCMを作ったりと広報活動を展開し、12日、初の「市民参加型裁判」が開かれることになった。
大邱地裁の広報担当判事は「一般市民がどれくらい積極的に参加するかで、成功と失敗に分かれる」と話した。
市民が参加する裁判。
アメリカでは、陪審員が有罪か無罪か評決を下す。
日本では、裁判官とともに議論し、有罪か無罪か、有罪ならどんな刑なのか、判断を下す。制度は、2009年から始まる。
韓国でも、有罪か無罪か、有罪ならどんな刑なのか、評議するのは日本と同じだが、評決には拘束力がなく、裁判官は異なる判決を下すことができる。
今回の裁判で、陪審員の下した結果は、弁護側の主張に沿った執行猶予つきの評決だった。裁判官も、その評決に従った判決を下した。
参加した陪審員は「国民として誇りに思う。また機会があれば、参加したい」、「人を裁くことの難しさを痛感した。とても良い機会だった」と話した。
韓国の陪審員制度は、今後5年間の試行期間をもって、制度の習熟化を図る。
まずは実行し、それから修正という発想で始まった韓国の陪審員制度。
政府は今後、国民の多くが参加し、司法への信頼度を高めたいとしている。

[13日0時12分更新]

Fuji News Network.


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