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│<< 前のページへ │一覧 │2008.02.03
月光花香港編、やっとUPできました。 ベトナム編よりはキツクなかったです、書くのは。 でもラストまでが書くの大変かな・・。 Last updated 2008.02.11 00:01:50
ルドルフ達は香港を後にして、京都へと向かった。 というのも、京都には始祖魔族と同じ“鬼族”というものがいるらしいという情報を得たからだ。 「もし鬼族というものが、私たちと同じ始祖魔族の仲間だったら・・」 「受胎期のリスクを回避できる方法があるかもしれませんね。」 ユリウスはそう言ってルドルフに微笑んだ。 「ただ、嫌な予感がする。」 「嫌な予感?」 「なんだかわからないが・・」 ルドルフは飛行機の窓の外を見た。 そこには、富士山が映っていた。 「少しお休みになってください。」 そう言ってユリウスは自分のブランケットをルドルフに渡した。 羽田空港を出て、ルドルフ達は新幹線で京都へと向かった。 「これから色々と忙しくなるな。」 ヨハンはホテルの部屋の窓から古都の景色を眺めた。 高級ホテルのスイートルームに落ち着いたルドルフ達は、早速家探しをしたが、なかなかいい物件が見つからなかった。 「ホテル暮らしには金がかかるし、仕事も見つけないとな。」 「ええ・・」 翌日、ルドルフ達は職探しと家探しをした。 華やかな経歴を持つ彼らだが、面接では悉く落ちた。 半ば諦めていたとき、私立の名門男子校が外国人講師を募集してるという記事を求人誌で見つけた。 給料が良く、しかも彼らが探していた物件が学校の近くにあった。 面接で彼らは採用され、新しい生活を送ろうとしていた。 「これで家賃6万は安いな。スイス宮にいた頃と同じ広さだな。」 ルドルフはそう言って部屋を見て回った。 「もっと安い物件が学校の傍にあったんですが・・何しろあそこは木造2階建てのアパートでして・・」 「あいつは昔の優雅なライフスタイルを捨てたくないからなぁ・・それにあそこは4畳半だったからな。ここなら1人ずつ寝室がもてるし、キッチンが広いし、バスルームも広いしな。」 ヨハンは荷物を置きながら言った。 「おなか空きましたでしょう?今からご飯を作りますね。何が召し上がりたいですか?」 「豚カツ定食。」 ルドルフがそう言ってユリウスを抱きしめた。 「そんなヘビーな物を食べると、異がもたれてしまいますよ。」 「いいんだ。豚カツが食べたい。」 「下ごしらえが大変なので、嫌です。」 「わかった・・じゃあ外で食べに行こう。」 「仕方ありませんね・・」 ユリウスはため息をついて、ルドルフとヨハンとともに新居を後にした。 「美味かったな、あの豚カツ。」 「ええ。おなかいっぱい食べたら、眠たくなったな。」 「それではお2人とも、お休みなさい。」 しばらくして、3人の寝室からは寝息が聞こえてきた。 このとき3人は知らなかった。 この学園の秘密を。 ―第10部・完― Last updated 2008.02.10 21:52:30
「今帰ったぜ。」 胃にもたれる食事を終えてヨハンがそう言ってルドルフ達の部屋に入ると、ルドルフがピザを食べていた。 「おかえり、大公。」 「よく食べられるな、お前・・」 ルドルフの足元には、ジャンクフードが入っている紙袋が転がっていた。 「これからデザートを食べようと思って。大公も食べるか?」 「いや、いい。久しぶりにファーストフードを食べたら胃がもたれちまった。」 ヨハンはそう言って胃をさすった。 「そんなことを言うな、私が奢るから。」 ルドルフはヨハンの手を引っ張って寝室を出て、会場からほど近いところにあるアイスクリーム店へと向かった。 「・・お前、胃がもたれたりしないのか?それに昔は甘い物嫌いだったのに・・」 ヨハンはそう言ってチョコレートサンデーを食べているルドルフを見た。 「甘いものは別腹だ。お前に話したいことがある。」 「俺に話したいこと?」 「・・私の受胎期についてだ。」 ヨハンの目が鋭く光った。 「お前とあいつ、どちらかが出産すれば、どちらかが命を落とすっていうアレか・・なんとか回避できないのか?」 「できない。だから私は決めた。」 ルドルフは、そう言ってヨハンを見た。 「大公、もし私が死んだら・・」 「そんなこと言うなよ!お前は死なねぇ!」 ヨハンはルドルフを抱きしめた。 「大公、ありがとう・・」 ルドルフは涙を流しながら、ヨハンの耳元に何かを囁いた。 「・・そんなこと・・」 「もう、決めたんだ。」 このとき、ルドルフはある決断をしていた。 Last updated 2008.02.10 17:39:21
「よく食べるんですね?」 「まぁな。さっきから腹が減って仕方がないから。」 「お連れの方々はどうしました?」 「ユリウスなら先に休んでいる。それからヨハンはナンパをしに行った。」 ルドルフはそう言ってチラリとダンスフロアを見た。 そこにはセクシーな美女と踊っているヨハンの姿があった。 「できれば僕と踊っていただけませんか?」 「このベーグルセットを食べ終わってからな。」 ルドルフはベーグルとフレンチフライを食べ終え、手の汚れをハンカチで拭いた。 「では、参りましょうか?」 艶星は完璧にルドルフをダンスフロアまでエスコートして、ボサノバのリズムの合わせて踊った。 「その美しいスタイルは、どうやって維持しているのですか?」 「別に何にも。ただ食べて寝るだけだ。」 「食べてすぐに寝るなんて・・それは太る原因になりますよ。」 「代謝がいいんだ、私はな。」 ムッとした表情を浮かべながらルドルフは言った。どうやら彼の気分を害してしまったらしい。 「ごめんなさい、そんなつもりじゃなかったんです。きっとあなたのことだから、食事制限やジムにでも通っているんじゃないかと思って・・」 「私は食事制限やジムとは無関係のところで生きている。それだけだ。」 ルドルフはそう言うともうこの話題にはうんざりだといった表情を浮かべた。 曲が終わり、ルドルフは艶星から離れてビュッフェテーブルに備え付けてある持ち帰り用の紙袋を数枚掴んでハンバーガーやサンドイッチ、フレンチフライ、オニオンリングなどを包装紙に丁寧に包み、紙袋の中にどんどん入れていった。 「これでよしと。」 最後の紙袋にピザやタコスなど、肥満の原因となるジャンクフードを詰め込んでから、ルドルフはパーティー会場を去っていった。 「お帰りなさいませ。その袋はどうしたんですか?」 ユリウスは両手に沢山ジャンクフードが入った紙袋を抱えたルドルフを見て言った。 「腹が減ったから、一晩中食べようと思って。」 「さっきから食べてばかりではないですか。気づいてますか、最近昔の服が入らなくなったのを。」 「そんなの関係ない。」 ルドルフは紙袋のひとつからタコスを取り出して食べ始めた。 「全くもう・・」 ユリウスはそう言ってため息をついて、目を閉じた。 隣ではルドルフが2つ目の紙袋を開けて、ボリュームたっぷりのチーズバーガーとフレンチフライの山盛りを食べている。 ヨハンはため息をつきながら、ダンスフロアで踊っていた美女と別れた。 今度こそはいけると思ったのに、ついてない。彼女は既婚者だったのだ。 腹が減ったが、もうパーティーは終わってしまった。 この時間帯に営業している店はファーストフードの店くらいだ。 ウェスト周りを気にしているヨハンにとってファーストフードは避けたいところだが、仕方がない。 ヨハンはため息をついてパーティー会場を出て、会場から近いファーストフード店に入った。 Last updated 2008.02.10 14:01:14
艶星は邸宅に足を踏み入れ、自室に引き籠るとベッドに身を横たえた。
鬱陶しそうに少し伸びたプラチナブロンドの髪を掻き上げた。 脳裏に浮かぶのは、自分達が昔、人間達から受けた凄まじい迫害の記憶だった。 あの頃自分と麗陽は日の果てにある古の都にいた。 そこでは魑魅魍魎が跋扈し、自分達の敵が上流社会を中心に活躍していた。 兄と自分は、貴族に成りすまして敵から逃れようとした。 しかし― (思い出すな、あんなことは!) プラチナブロンドの髪を弄り、艶星は目を閉じて眠ろうとしたが、なかなか眠れなかった。 あんな屈辱を受けた記憶は、そう簡単に消え去るはずがない。 あの時、艶星は心に誓ったのだ。 “彼ら”を自分達と同じような目に遭わせてなぶり殺しにしてやると。 兄がどう言おうと、もう決めたのだ。 (絶対に、彼らを殺してやる!僕と、同じ目に遭わせてやる!) 艶星は自室を出て、パーティー会場へと戻った。 昔のことを思い出して少し腹が減ってしまった。 謬っシェテーブルへと向かうと、先ほどまで男を鞭打っていたルドルフがロースとビーフと野菜をベーグルで挟んでフレンチフライとともにパクついている。 彼の体を包み込む蒼いチャイナドレスといい、ワインレッドのハイヒールといい、何もかも彼にぴったりだった。 それよりも何よりも、彼自身が美しかった。 括れたウエストに、すらりと伸びた美しく長い足。 もし彼が女性として生を享けていたのなら、今頃一流ブランドのモデルか、絢爛豪華なドレスと宝石を身につけ、ハリウッドのレッドカーペットの上を歩いている筈だ。 ルドルフは右手にベーグル、左手にシャンパンが入ったグラスを持ちながら、食事を楽しんでいた。 ベーグルを一口大に千切るその仕草はとても洗練されていて、美しい。 遠くでルドルフを見ていた艶星は、新たな激情に駆られた。 兄よりも早く、ルドルフを自分のものにしたいという欲望を彼は抱いた。 「またお会いいたしましたね。それにしてもあんなにたくさん食べてもその美しいスタイルを維持できるだなんて、お羨ましい限りです。」 「・・嫌味か、それは?」 「いいえ、賞賛ですよ。」 艶星はそう言って心からの笑みをルドルフに浮かべた。 Last updated 2008.02.10 00:06:40
艶星はカエサルのサーベルを弾き飛ばし、彼の腹部を短剣で切り裂いた。 「くっ・・」 カエサルは腹部を押さえながら呻いた。 「あなたには、ここで死んで貰います。」 艶星は冷たい笑みを浮かべて、自分の血を無理やりカエサルに飲ませた。 「うぐぅっ・・」 カエサルは艶星の血を飲み、芝生の上でのた打ち回りながら苦しんだ。 「カエサル・・」 芝生に倒れ、生きたえだえとなったアフロディーテが従者を見た。 「あなたたちには、死んで貰います。」 艶星はそう言って笑い、サーベルを構えた。 それはゾッとするような冷たい、悪魔の笑顔だった。 「さよなら、アフロディーテ様。」 艶星はサーベルをアフロディーテに振り下ろそうとしたきー 「やめろ、艶星!」 アフロディーテと艶星の間に、麗陽が割って入った。 「邪魔しないでくださいよ、兄さん。」 艶星は舌打ちをして、異母兄を見た。 「今がいいところなのに・・」 「そのレディーには手を出すな。その人は俺達にとって大切な方だ。」 「始祖魔族がなんだっていうんですか、兄さん?僕達が人間から迫害を受けていたとき、彼らは僕らを見捨てた!神かなんだか知りませんが、いっそ滅びてしまえばいい!そうした方が僕達のためです!!」 艶星の桜色の唇から、怨嗟の言葉が次々と飛び出してきた。 「あの方達は俺達を見捨てたわけではない、艶星。お前は誤解している。あの方達は苦しんでるんだ、自分達の存在に・・」 「僕は必ず彼らを殺します、僕達に生き地獄を味あわせた彼らに。」 艶星はそう言ってニッコリと笑って、中庭を去っていった。 Last updated 2008.02.09 22:23:14
アフロディーテはそっと、艶星に近づいた。 犬歯を覗かせ、アフロディーテはそっと彼に忍び寄った。 「見ぃ〜つけたぁ〜」 そう言ってアフロディーテは艶星の首筋に犬歯を立てた。 「美味しそうね、あなたv」 「・・僕の血を吸わない方がいいですよ・・毒がありますから。」 艶星はゾッとするような冷たい声でアフロディーテに言った。 「キツイ冗談ね。」 アフロディーテはそう言って笑いながら艶星の血を吸い続けた。 しかし、その美しい顔は苦痛に歪み始めた。 「うっ・・」 「言ったでしょう、僕の血には毒があるって。」 冷たい目で艶星はアフロディーテを見下ろした。 「お前・・一体何者・・?」 芝生で蹲りながら、アフロディーテは艶星を見た。 「共食いなんかしようとするから、あなたは死ぬことになるんですよ。始祖魔族はもっと頭が良いと思いましたが、期待はずれでしたね。」 艶星は隠し持っていた短剣を出し、アフロディーテの喉元に突きつけた。 「ここでお別れです。」 「アフロディーテ様!」 艶星が短剣を振りかざしたのと、カエサルがアフロディーテの元に駆け寄ってきたのはほぼ同時だった。 「アフロディーテ様に触れるなっ!」 「・・たいした忠犬をお持ちですね。」 艶星はそう言ってフッと笑った。 「お前の息の根は私が止める!」 カエサルはサーベルを持って艶星に突進した。 「やってごらんなさい!」 激しい剣戟の音が、中庭に響いた。 Last updated 2008.02.08 22:15:58
「・・兄さんも、身を固めてくれるんだ・・」 艶星は、誰もいない中庭でそう呟いて、ため息をついた。 彼がこの邸に連れてこられたのは7年前、麗陽の父・陽春がまだ生きていた時だった。 あの頃艶星は一人ぼっちだった。 大好きだった母は苦労して自分を育て上げた後過労で亡くなり、母方の祖父母にたくさんの愛情を注がれてながら暮らしたが、彼らは不慮の事故で死んでしまった。 艶星は祖父母の死後、伯父夫婦に引き取られ、そこでさんざん扱き使われた挙句、激しい折檻を受けて死に掛けているところを、麗陽の父・陽春に引き取られたのだ。 大都会・香港の暮らしは、黒竜江省にある農村の地獄の暮らしより、いままで一度も経験したことがないような天国のような暮らしだった。 陽春は正妻・春艶(しゅんえい)との間に出来た麗陽と自分を分け隔てなく育ててくれた。 麗陽も、春艶からいじめられるたびに、何かと庇ってくれた。 陽春が亡くなり、麗陽が家を継いだ後も、自分を家に置いてくれた。 何かと自分によくしてくれた腹違いの兄。 今度は自分が恩返しする番だ。 (兄さんにはあの人と幸せになって欲しい・・) 艶星はそう思いながら、眼前に広がる香港の夜景を見た。 夜空には、ネオンがまるで星のように輝いていた。 艶星の脳裏に、兄の足を踏みつけていたブロンドの女性―いや、男性が浮かんだ。 あの人なら、兄を幸せにしてくれるだろう。 あの人になら、兄を託せられる。 Last updated 2008.02.08 21:17:07
アフロディーテは会場でお気に入りのアリアを熱唱した。 アフロディーテが歌い終わると、彼女は喝采を浴びた。 「ねぇ、あの子は誰?」 アフロディーテはそう言って麗陽の隣にいる少年を指した。 「確か彼はミスター・リーの異母弟だったと思いますが・・」 「あの子、とっても美味しそうv」 アフロディーテは犬歯を覗かせながら言った。 「兄さん、僕はこれで。」 「まだいろよ。今夜お前に紹介したい奴がいるんだ。」 麗陽はそう言って会場の隅でロースとビーフをパクついているルドルフの腕を引っ張った。 「紹介するよ、艶星。俺の未来の妻、ルドルフだ。」 「誰が未来の妻だっ!」 ルドルフはヒールで麗陽の足を踏みつけた。 「痛てぇっ!」 「兄さんにお似合いの人ですね。兄さんはいつも遊んでるから。」 艶星はそう言って兄を見た。 「麗陽の腹違いの弟、艶星です。どうぞ兄をよろしくお願いしますね、ルドルフさん。」 「何を言っている、私はこいつとなんか・・」 「じゃあ、僕はこれで。」 艶星はルドルフに微笑んで、会場から去っていった。 「・・完全に誤解しているな、あれは・・」 ルドルフはそう言ってため息をついた。 「どうでもいいけど、足どけてくれねぇか?」 「嫌だ。」 尖ったヒールを麗陽の足に更に食い込ませながら、ルドルフは去っていく艶星の背中を見送った。 Last updated 2008.02.08 11:12:22
「とんだ災難でしたね、ルドルフ様。」 ユリウスはそう言ってルドルフにクリームチーズとワインを差し出した。 「まぁ、しっかりお仕置きしてやったからな。」 ルドルフはため息を付いてワインを飲んだ。 その時、入り口付近がざわついた。 2人がチラリとそちらの方を見ると、そこにはカエサルとアフロディーテの姿があった。 「・・アフロディーテ・・」 ルドルフはカエサルとアフロディーテを睨んだ。 「どうしますか?」 ユリウスはそう言ってルドルフに拳銃を貸した。 「奴に気づかれないようにあいつを・・」 「困りますよ、そんなことされては。」 背後から凛とした声がして、ユリウスの銃はいつの間にかなくなっていた。 「お前は・・」 背後を振り返ると、そこには1人の少年が立っていた。 年は17,8くらいで、プラチナブロンドの髪に、瑠璃色の瞳をしている。 背丈は麗陽よりはやや低く、華奢な細身の身体を黒い燕尾服が包んでいる。 「ここであなたがあの人を撃ったらどうなりますか?あなたの立場がやばくなるだけですよ。」 「・・それも、そうだな。」 ルドルフはそう言ってビュッシェテーブルの方へと向かい、料理を取り始めた。 「あいつは一体何者なんだろうな?」 「先ほどの少年、全く気配を感じませんでした。もしかしたら・・」 「・・そうかもしれないな。」 「・・あの、お料理載せすぎですよ・・まさか全部食べるというんじゃ・・」 いつの間にかルドルフの皿には、料理がてんこ盛りになっていた。 「ここに来てから3時間も経ってるのに、全然食べてないんだ。」 ルドルフは海老フライをかじった。 「ルドルフ様〜」 ユリウスはオニオンリングを食べているルドルフを見てため息を付いた。 「兄さん、あの人達はどなたですか?」 そう言って麗陽に話しかけてきたのは、先ほどの少年だった。 「来てくれたのか、艶星(えんせい)」 麗陽は異母弟に微笑んだ。 「こういう場所はあまり好きじゃないんですけど・・兄さんの為なら、出てみようかなって・・」 少年―艶星はそう言って麗陽に微笑んだ。 「あまり無理すんなよ。」 「はい。」 兄と弟は互いに微笑み合った。 Last updated 2008.02.07 22:02:19 │<< 前のページへ │一覧 │ 一番上に戻る │ |