<緊急調査>中国製ギョーザ問題で消費者の購買・外食行動はどう変化?
外食への影響は軽微か
1月に発生した、中国製ギョーザによる中毒問題で、消費者の意識はどうなっているのだろうか。全国の消費者300人に対し、2月初旬に緊急調査を行った(対象は、20代、30代、40代、50代、60代以上の男女、各30人。調査はヤフー・バリュー・インサイトパネルによるインターネット調査)。
「中国製の食品や食材は買わない」人は4割
問題発生後、「買わないことにした食品はあるか」を尋ねたところ、「ある」人が約8割に上った。中国産の食品、食材全般を避けるようになった人が41.7%に達している。
●問題発生後、買わないことにした食品は?
中国製の食品・食材全般 …41.7%
中国製の冷凍食品、中国産の食材を使っている冷凍食品 …16.0%
中国製の冷凍ギョーザや、中国産の食材を使っている冷凍ギョーザ …9.7%
冷凍食品全般 …5.7%
冷凍ギョーザ全般 …3.7%
その他 …3.0%
特にない …20.3%
中国産の食品についてのイメージが、「基本的に安心できない」と「安心できないものもあるが、安全なものも多い」のどちらに近いかを聞いたところ、「基本的に安心できない」と答えた人が81.3%に上り、「安心できないものもあるが、安全なものも多い」(18.7%)を大きく上回った。
昨年夏に中国産食材の問題が発生した際、同じく消費者300人にアンケートを行い、同じ質問をしているが、その時の結果は「基本的に安心できない」が86.0%、「安心できないものもあるが、安全なものも多い」が14.0%と、傾向としては変わらなかった。
「外食頻度が減った」人は7.7%
外食頻度についても尋ねた。問題発生後、「外食頻度が減った」人は7.7%。残りの92.3%は「変わらない」と答えている。昨年夏の調査では、71.4%の人が「外食全般を控えるようになった」と答えているのに比べれば、外食への影響は、それほど大きくなかったように見える。
「外食頻度が減った」と回答した人(23人)に、避けるようになった店を尋ねたところ(複数回答可)、「店の種類に関わらず、中国産の食材を使っていることがわかっている店」(13人)がトップで、次が、「低価格の中華料理店」「店の種類や価格に関わらず飲食店全般」(ともに11人)だった。
その他の項目も含めた調査結果の詳細は、日経レストラン3月号で掲載予定。 (日経レストラン編集部)
- “ちょっと一杯”からコース料理まで(2008/02/08)
- 日本酒にはどんな種類がある?(2008/02/07)
- 人気の新スポットに「5店で1店」のカレー店(2008/02/01)
- 肉の火通し(2008/01/31)
- ギネス認定のベルギービールカフェ アジア初出店(2008/01/25)
- JR京都駅に、エキナカ商業施設「スバコ」オープン (2008/02/12)
- 日本の「無添加」表示はこのままでいい? (2008/02/12)
- ホテルに “歌声喫茶” 出現 (2008/02/08)
- エームサービス、国立代々木競技場に本格イタリアンオープン (2008/02/07)
- 業務用食材、終わりが見えない値上げラッシュ (2008/02/06)
- 「北海道フードマイスター検定」、東京でも実施 (2008/02/05)
- マクドナルド、コーヒーのリニューアル完了 (2008/02/04)
- 中国製餃子の食中毒事件、外食にも波紋広がる (2008/02/01)
- 伊藤忠商事が飲食店向けユニホームで新ブランド (2008/01/30)
- シダックス、花粉症対策メニューの提供開始 (2008/01/30)