日本映画界を代表する3人が、日韓共同製作による歴史映画“Sharaku”に参加する。
『スモーク』のプロデューサー井関惺が、18世紀を舞台にしたこのスリラー作品の共同製作を手がけ、阪本善尚(『墨攻』)が撮影監督に決定。池谷仙克(『魍魎の函』)が、美術監督に就任した。製作は、韓国のスタジオ2.0が行う。
800万ドルの製作費をかけるこの作品は、『MUSA−武士−』の助監督であったパク・テヒョンの監督デビュー作。キャスティングは現在進行中であり、撮影は6月からを予定している。
映画は、フランスやドイツの画家たちに大きな影響を及ぼした画家、写楽が誰だったのかを、日本と韓国で調査する。本当の写楽の正体を探るうち、国境を越えたスパイ活動に気づくというストーリー。
「これは韓国と日本が共同製作をする、本当の意味で初めての大作です」と語るのは、スタジオ2.0のChoi Eun-Young氏。「大物俳優が参加した作品は過去にもありました。ですが“Sharaku”は、製作の段階から本格的に共同作業を行っていくのです」。
“Sharaku”は、3月に香港で開かれるアジア・フィルム・ファイナンシング・フォーラム(HAF)で、プロジェクト・マーケットの一環として投資者たちに公開される。
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