厚生労働省は12日、はしかの流行阻止を目指し初の対策推進会議を開いた。予防接種ガイドラインの作成や接種を受けやすい環境作りなどを進めるため、国立感染症研究所内に「麻しん(はしか)対策技術支援チーム」を設置することを決めた。チームは厚労省や文部科学省などと連携し、全国の医療機関から報告されたデータの評価なども実施、はしか対策に活用する。
会議は感染症の専門家や医療関係者、学校関係者などで構成。歌手Kiroroの金城綾乃さんと玉城千春さんも、はしか対策に先進的に取り組む沖縄県から母親の立場で委員として参加した。玉城さんは「はしかの対策がこれほど遅れていたとは知らなかった。安心して子育てができるよう、私たちも普及啓発に協力していきたい」と話した。
はしかは07年若者を中心に猛威を振るい、08年も1月1~27日に全国の医療機関から659人の患者発生報告があった。学校閉鎖もあり、早くも流行の兆しを見せている。
毎日新聞 2008年2月12日 21時43分