医師不足など危機的な状況に悩む医療現場を立て直すため、超党派の国会議員による「医療現場の危機打開と再建をめざす国会議員連盟」が12日、国会内で設立総会を開いた。自民党の尾辻秀久元厚生労働相を会長に、民主党の仙谷由人元政調会長を会長代理にそれぞれ選出、参加議員は、自民49人▽民主46人▽公明11人▽共産1人▽社民1人▽国民新1人▽新党日本1人▽無所属1人--の計111人になった。
議連では、産科医不足による「お産難民」や救急車のたらい回しなどのほか、麻酔科医不足などによる外科手術体制の衰退、地域医療従事者の確保などを課題として指摘、世論の喚起と必要な政策実現を目標に掲げた。会合では、尾辻会長が「中長期的に取り組むべき課題はいろいろあるが、一点集中して一つずつ早速に取り組みたい」とあいさつした。【堀井恵里子】
毎日新聞 2008年2月12日 21時54分