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幼児虐待:夫の連れ子を殴打暴行 28歳義母逮捕 兵庫

 12日午前11時25分ごろ、兵庫県宝塚市口谷東1、会社員、寺川智之さん(33)の妻で無職、友(ゆう)容疑者(28)から「子どもの意識がない」と119番があった。次男臣人(おみと)君(4)が救急車で病院に運ばれたが、硬膜下血腫で意識不明の重体。県警宝塚署は、友容疑者が臣人君を室内の壁に打ちつけるなどの虐待をしたと認めたため、殺人未遂容疑で逮捕した。友容疑者は「殺すつもりはなかった」と話している。

 調べでは、友容疑者は臣人君がうそをついて黙り込んだなどとして腹を立て、同11時から約25分間、ほおや口元を殴打したり、胸を突いて押し倒すなどの暴行を加えた。さらに「ママは片手で持ち上げられるんやで」などと首をつかんで体を持ち上げ、頭部を壁に打ち付けるなどした疑い。

 友容疑者は119番の際「発作的な行動をした。私が悪いんです」など取り乱した様子だったという。寺川さん夫妻は06年に結婚。昨年2月ごろから現場のアパート2階に住み、長男(5)と臣人君の4人暮らし。長男は友容疑者の、臣人君は智之さんの連れ子だったという。

 長男が通う幼稚園の園長は「臣人君は今春、幼稚園に入園する予定で、面接では顔をしっかり見て話をしてくれた。母親は何かの悩みを抱えていたようだ」と話した。

 現場は阪急宝塚線山本駅の南東約1キロの住宅地。【山田奈緒】

毎日新聞 2008年2月12日 23時25分 (最終更新時間 2月12日 23時46分)

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