いじめ自殺 痛み深く 息子失った母親講演
森さんは葬儀のときも状況が理解できず、つらかったという当時を振り返り、「亡くして初めて、どれだけ子どもがいとおしいかに気付いた。遺書には強くなりたいと書いていたが、そのままでいいから生きていてほしかった」と残された家族の苦しい胸の内を明かした。 いじめやいじめられた子どもに対する社会の受け止め方について、森さんは「いじめられる側にも問題がある」という見方を疑問視。「何らかの原因や理由があればいじめてもいいと、子どもたちは解釈してしまう」と述べた。 周囲が取るべき対応としては「いじめてもいい理由などはないと、大人がはっきり言わなければいけない」と訴え、いじめをなくすには「いじめる側の子どもの気持ちも分かってあげることが必要」と呼び掛けた。 学習会は宮教組と県高教組の養護教員部が企画し、市民を含め約50人が参加した。3日は分科会があり、絵を描きながら子どもの心を開く相談活動の紹介や、たばこの害を教える保健指導の実践報告などが行われる。一般の参加も受け入れる。
2008年02月02日土曜日
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