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血液取り違えて輸血し患者死亡
隠岐病院(島根県隠岐の島町)は12日、食道静脈瘤(りゅう)破裂の大量出血で救急搬送された同町の40代の男性の処置中、誤って検査で不適合となった血液を輸血したと発表した。男性は間もなく死亡した。
副作用防止のため輸血の血液を検査した職員が、誤って不適合血液を適合として運び、そのまま使われたという。県警は司法解剖し、死亡との因果関係を調べている。
病院によると、男性は7日夜、心肺停止状態で搬送された。緊急入院し心肺機能はやや回復したが、輸血開始から約1時間後に脈拍数が低下、再び心肺が止まり8日未明に死亡した。
職員が輸血管理システムの設定を誤り、検査結果の「適」「不適」を逆にして伝票に手書きしたのが原因という。検査する職員は通常6人いるが、当時は夜間で1人だけだった。
病院は「死亡との因果関係は分からないが、血液を取り違えたのは事実。再発防止に取り組みたい」としている。
[2008年2月12日21時6分]
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