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HIV:07年の感染、初の1000人超 厚労省調査

 07年に国内で新たにエイズウイルス(HIV)に感染した人は1048人に上り、初めて1000人を超えたことが12日、厚生労働省エイズ動向委員会の集計(速報値)で明らかになった。10年間で約2.6倍になり、延べ感染者数も9392人と08年中に1万人を突破するのが確実になっている。

 新規感染者は5年連続の過去最多更新で、うち93%が男性。感染経路は同性間の性的接触が約7割、異性間接触が約2割、不明が約1割。年齢別では30代が全体の4割超、20代が約3割を占めるが、伸び率が高いのは40代で、7年間で61人から192人へと3倍以上に増えた。

 厚労省は「先進国の中では感染率は低いが感染が拡大しているのは事実で、今後は薬物注射の乱用なども警戒する必要がある」と分析している。

 一方、07年の新規のエイズ患者数は400人で、前年の406人から微減した。厚労省は保健所などでのHIV検査件数が前年より約4万件多い過去最高の21万4347件に達したことを理由に「未受診でいきなりエイズを発症する患者も依然多いが、検査で発症を防げているケースもある」とみている。【清水健二】

毎日新聞 2008年2月12日 21時58分

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