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徳島の農薬検出 他社商品の包装にもジクロルボス

2008年02月12日

 徳島県の「とくしま生協」が回収した中国・天洋食品製の冷凍ギョーザの包装から、有機リン系農薬成分「ジクロルボス」が検出された問題で、徳島県は12日、問題の冷凍ギョーザを扱っていた店舗の他社製冷凍食品8袋の包装も検査した結果、うち3袋の外側からごく微量のジクロルボスが検出されたと発表した。この店舗で、ジクロルボスを含む防虫剤が使われていたことも判明し、県は「店内で付着した可能性が高まった」として、防虫剤の使用状況などを調べている。

 県によると、同生協の県内3店舗のうち、回収対象となった「CO・OP 手作り餃子(ギョーザ)」を扱っていたのは、「コープ住吉」(徳島市)と、「コープ石井」(石井町)の2店舗。12日までの検査で、ジクロルボスが検出された「手作り餃子(ギョーザ)」全19袋が、コープ石井のものと判明、いずれも包装の外側への付着だった。

 県がコープ石井の害虫駆除作業の記録などを調べた結果、店舗内の作業を請け負った業者が、ジクロルボスを含んだ薬剤を蒸散するタイプの防虫器具を店内に設置していたことが確認された。

 このため、県は12日、検査対象を、コープ石井が扱う他社製品に広げ、問題の冷凍ギョーザの周辺にあった商品を無作為に調べていた。

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