大阪府の当初予算案、１兆超規模

　大阪府の橋下徹知事が財政再建のため、７月末まで４カ月の異例の暫定予算とした平成２０年度一般会計当初予算案は１兆２０００億円程度の規模になることが１２日、分かった。年間にすれば、前年度の約３兆２０００億円と同規模だが、８月以降の本予算は廃止する事業を選定して編成するため、予算額は圧縮されるとみられる。

　暫定予算案には府独自の新規事業はなく、府によると、人件費など義務的経費や府民生活への影響が大きい事業を中心に計上したという。約９３００億円に上る人件費削減に踏み切るかの結論は本予算まで先送りした。

　橋下知事は当選直後から「収入ベースで予算を組む。府債発行は原則認めない」との方針を示していたが、道路や河川整備など生活に必要な建設事業費約１６０億円については府債発行でまかなうことを決めている。