【長野】玄関に“エコ”ストーブ登場 王滝村役場と県木曽合同庁舎2008年2月9日
間伐材のカラマツやペレットを燃料としたストーブが王滝村役場と県木曽合同庁舎(木曽町)にお目見えした。いずれの庁舎も住民を迎える玄関に置き、“エコの火”の広がりを期待する。 王滝村役場は県内業者製造のカラマツストーブを8日に設置した。1月中の予定だったが「メーカーに受注が多く、遅れた」(村)。取り付け工事を含む費用は約20万円。財政危機の同村が設ける支援基金・水と緑のふるさと基金に、自然エネルギー利用促進のため寄せられた分を充てる。 燃料は、使い道がなく放置されていた村有林の間伐材。山づくりイベント「未来世紀へつなぐ緑のバトン」で訪れた木曽川下流域住民に、運び出し割ってもらった。1日当たり1500円かかった灯油代が浮く。瀬戸普村長は「経済性もあるが、大勢の皆さんの善意で導入した物語性のあるストーブ」と感謝を込める。
木曽合同庁舎のストーブは、間伐材や端材を砕いて固めた木質ペレットを使用。最近の原油高を反映し、灯油に比べシーズン当たり燃料費を1割程度節約できる。県木曽地方事務所林務課は「灯油暖房に比べ、年間の二酸化炭素(CO2)排出量が1家庭の出す3分の1に当たる1・7トンも減る」とアピールしている。 (森木幹哉)
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