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豪州 アボリジニに謝罪へ (2/2ページ)
このニュースのトピックス:アジア・オセアニア
特に、1910年代から70年代にかけて、アボリジニの子供たちを親元から引き離し、白人の家庭などで養育させる同化政策が続いた。「盗まれた世代」と呼ばれたこうした子供たちは約10万人に上るとみられている。
ラッド首相が13日に連邦議会で謝罪を表明するのは、隔離・同化政策についてで、豪州の報道によると、「『盗まれた世代』とその家族たちが受けた苦しみや痛みに対し謝罪する」「誇りある人々と文化が受けた侮辱に対し謝罪する」などと表現されるという。
これまでハワード前保守連合政権は謝罪に応じてこなかったが、労働党のラッド党首は昨年11月の総選挙でアボリジニへの謝罪を公約に掲げて圧勝、政権を奪取した。
ただ、ラッド首相はアボリジニに対する補償金の支払いには応じない方針で、その代わり、教育や医療、経済面における、アボリジニとその他豪州国民との格差是正に全力で取り組む決意を表明する見通しだ。