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「ラニーニャ」初夏まで継続か 気象庁が監視速報 '08/2/12

 気象庁は十二日、南米ペルー沖の海面水温が下がり、世界的な異常気象をもたらすとされる「ラニーニャ現象」が継続中で、初夏まで続く可能性が高いとの監視速報をまとめた。

 ラニーニャは日本列島に厳しい寒さをもたらすとされ、年末年始に厳しい寒波が入った時期の気圧配置は、ラニーニャ現象の影響の可能性があるとみられる。過去の統計では、ラニーニャ発生時の春は東・西日本で低温傾向だったが、一九八○年代後半以降は地球温暖化の影響か、平年より高めの傾向だという。

 気象庁によると、ペルー沖の監視海域では、一月の平均海面水温が基準値(過去三十年の平均)より一・五度低く、赤道域上空では、ラニーニャの一因となる東風の強い貿易風が吹いている。

 ただ海面水温は昨年十二月より○・二度上がり、ラニーニャのピークは過ぎたとみられる。西部太平洋赤道域の海面近くに暖かい海水が蓄積されており、この暖水が東に進むことで監視海域の水温は、夏にかけて徐々に基準値に近づく見通し。




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