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携帯白ロムの買い取り容疑 販売会社長を逮捕 広島

2008年02月12日16時57分

 詐取された携帯電話を、電話番号などが記録されたICチップが抜かれた「白ロム」と呼ばれる状態で買い取ったとして、広島県警は12日、東京都千代田区神田佐久間河岸、中古携帯電話等販売会社「テクノフィールド」社長、佐藤智明容疑者(37)を盗品等有償譲り受け、組織犯罪処罰法違反の疑いで逮捕した。佐藤容疑者は「買ったのは間違いないが、詐取品とは知らなかった」と犯意を否認しているという。

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携帯白ロム事件で、関連の会社があるマンションを出る捜査員ら=12日午前11時20分、東京都千代田区神田佐久間河岸で

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詐取された携帯白ロムを買い取ったとされる会社が入るマンション=12日午前10時、東京都千代田区神田佐久間河岸で

 調べでは、佐藤容疑者は昨年2月、中古携帯電話販売会社社長の堀内琢磨容疑者(23)=東京都世田谷区、詐欺容疑で逮捕=らがローン契約した後に代金を踏み倒すなどして詐取した携帯電話2台と携帯音楽プレーヤー1台(時価計約14万円)を計2万円で譲り受け、犯罪収益として受け取った疑い。

 県警は昨年11月から今年にかけて、白ロムの不正入手にかかわったとして、岐阜県の元紡績工ら7人を詐欺容疑で逮捕。堀内容疑者の会社の家宅捜索で押収したUSBメモリーに、テクノフィールド社との取引が多数記録されていたことから、同社が詐取携帯の転売にかかわった疑いがあるとみて捜査していた。

 同社は全国から白ロムを大量に買い取り、自社ホームページで販売していたほか、インターネットオークションに出品しており、売り上げは数億円にのぼるとみられる。県警は同社が中国や東南アジアへの転売も手がけていたとみて調べる。

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