ログイン
IDでもっと便利に[ 新規取得 ]

ジャンル
サブジャンル

国内

仲良し家族が…“安い中国製に押され”足立・4人死傷

2月12日10時21分配信 産経新聞


仲良し家族が…“安い中国製に押され”足立・4人死傷

一家4人死傷事件の現場

 町工場などが立ち並ぶ東京都足立区梅田で11日夕、一家4人が死傷する事件が起きた。現場は機械工の佐々木亨さん(52)方。両手首を切り落とされた二男(15)は薄れゆく意識の中で「おやじにやられた」と話したという。近隣でも仲が良かったと評判だった一家に何が起きたのか。凄惨な事件からは不況であえぐ町工場の事情が見え隠れしていた。

【写真特集】一家4人死傷事件の現場

 佐々木さんは父親から町工場を引き継ぎ、自宅1階を作業場として機械の修理や中古機械の販売を行っていた。妻の和子さん(49)とも修理で出入りしていた縫製工場で知り合ったという。
 2人の息子にも恵まれ、休日にはおそろいのヘルメット姿で自転車に乗り、仲良くサイクリングに出かける姿を住民は目にしていた。また一家そろっての買い物や、子供が機械器具を片づけるなど、手伝いをしていた姿もみられた。
 和子さんはサイクリングについて近隣に「お金もかからないし、健康にもいいからね」と話し、はにかんでいたという。そんな様子から近隣に一家は「幸せそのものの」と写っていた。
 だが数年前から徐々に一家を取り巻く環境に変化が生じ始めてきた。町工場に不況の影響が出始めたためだ。安い中国の機械に押され、亨さんが修理した機械を車に積み込んで搬送する姿があまり見られなくなった。
 工場のシャッターも閉まる日が多くなり、近所の女性(64)は「どうやって生計を立てているのか、みんな心配していた」と漏らす。
 3日ほど前には、固く閉まったシャッターの奥から「分かっているんだろう」と、亨さんらしき男性が怒鳴る声を男性(25)が聞いている。「もめていたんですかね。こんなことになるなんて…」。男性は肩を落とした。
 「家族を守らなければならなかったのに。自分が情けない」
 亨さんは遺書らしき文書を残し、その中でこうした趣旨の文言を残していたという。だが動機については、一切触れられていなかった。

【関連記事】
やはり父が…?一家4人死傷、侵入の形跡なし
「母親だけ連れていくつもりだった」 一家死傷
両腕切断の少年「おやじにやられた」 足立の3人死亡
「分かっているだろう」3日前に怒声 一家死傷
室内に血の付いたなた 足立の一家4人死傷

最終更新:2月12日14時27分

  • ソーシャルブックマークへ投稿 26
  • Yahoo!ブックマークに登録
  • みんトピに投稿
  • はてなブックマークに追加
  • newsingに投稿
  • Buzzurlにブックマーク
  • livedoorクリップに投稿
  • Choixにブックマーク
  • イザ!ブックマーク
ソーシャルブックマークとは

Yahoo!ニュース関連記事

この話題に関するブログ 14ランキング上位

関連トピックス

主なニュースサイトで 東京足立一家4人死傷事件 の記事を読む
みんなの感想 この話題についてみんながどう感じたかわかります。

みんなの感想(話題ランキング)

この記事を読んでいる人はこんな記事も読んでいます

日付を選択:



提供RSS