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南大門の復元には3年、23億円必要

 ソウル中心部に位置し、韓国の国宝第1号として日本人観光客にもなじみの深い南大門(正式名・崇礼門)の木造2階建て造りの楼閣から10日夜、出火し全焼、石造りの土台上の楼閣の2階が崩壊した。

 警察当局は12日、2006年にソウルの昌慶宮(旧王宮)の一部に放火し執行猶予中の韓国人の男(69)が放火を認める供述をしたと発表した。11日夜に身柄を確保され、所有地の補償問題や前回の放火での判決に不満を持っていたと話しているという。

 政府は11日午前、対策会議を開き、再発防止策などを論議。李明博次期大統領も現場を視察した。

 火災では、発生直後に消防が鎮火したと誤認し、消火活動を縮小したところ、くすぶっていた火が楼閣全体に延焼。さらに門の破損を恐れ、屋根瓦の一部を解体して内部に放水することをためらったとみられ、消火作業の不手際に強い批判が出ている。

 南大門には消火器があったがスプリンクラーなどはなく、深夜は無人で管理態勢が不十分だったとの指摘も出ている。

 文化財庁は、南大門の復元には3年の期間と約200億ウォン(約22億7000万円)の費用がかかるとの見通しを示した。

 南大門は朝鮮王朝時代の1398年に完成。改築や復元を経て国宝第1号に指定された。付近に大型市場などがあり「東大門」などと並ぶ観光名所。

[2008年2月12日11時21分]

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